日焼け止めの強さと使い分け方はSPFとPAがカギ!場面ごとの目安も紹介

「SPFとPAの数字は高い方がいいの?」「どんなシーンでどんな日焼け止めを選んだらいいの?」こんな風に迷ったことありませんか?

  • 日焼け止めの強さの使い分けはどうしたらいい?
  • 日焼け止めの強さの目安は?
  • 日焼け止めを塗っているけど日焼けする!塗っても効かない理由は?
  • 日焼け止めを使う際に気をつけることは?

店頭にはさまざまな商品が並んでいるので、どれを選んで使い分ければいいのか悩みますよね…。

この記事でわかること
  • 日焼け止めの強さの使い分けには、SPFとPAの強さのバランスが大切
  • 強さの目安は外出頻度や時間で異なる!
  • 効かないときに考えられる理由は、塗り方が適切でないなど4つ
  • 日焼け止めを使う際のNG例4つを紹介!おすすめの選び方も!

この記事を読めば、日焼け止めの使い分けや塗り方などがまるっと分かります。

普段から適切な紫外線対策を行って、肌への負担を減らしましょう♪

日焼け止めの強さの使い分けにはSPFとPAのバランスが大切

日焼け止めの強さの使い分けには、SPFとPAの強さのバランスを考えて選ぶことが大切です。

紫外線とは、太陽光に含まれる目に見えない光のことで、波長によって『UV-A』『UV-B』『UV-C』に分類されます。

このうち地表に届くのは『UV-A』と『UV-B』です。

紫外線を浴びると体内でビタミンDを生成するため、健康維持のためにはある程度浴びる必要があります。

しかし、紫外線の浴びすぎは、日焼け・シワ・シミの原因となります。

日焼け止めに表示されるSPFとPAという成分には、UV-A・UV-Bに対する防止効果があります。

SPF…Sun Protection Factor

SPFは紫外線B波(UV-B)を防ぐ強さの指標で、SPFの数値が大きいほど日焼けを防ぐ効果が高くなります。

SPFの数値が大きいほどUV-Bの防止効果が高くなりますが、高すぎると肌への負担が増えることもあります。

PA…Protection Grade of UVA

PAは紫外線A波(UV-A)を防ぐ強さを示す指標で、PA+~PA++++の4段階に分かれています。

UV-Bほどすぐに影響は出ませんが、長年の蓄積で肌老化が進行するため、しっかりと対策が必要です。

紫外線UV-AとUV-Bが与える肌への影響はそれぞれ異なる

地表に届く紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、それぞれ肌への影響が異なります。

UV-Aは肌が黒くなる日焼け『サンタン(suntan)』を引き起こします。

肌の奥まで浸透し、コラーゲンを破壊してシワ・たるみの原因になります。

UV-Bは肌の表面にダメージを与え、ヒリヒリ傷んで赤くなる炎症『サンバーン(sunburn)』を引き起こします。

これがシミ・ソバカスの原因になります。

私は日焼けすると、いつもヒリヒリ傷んで赤くなります…。

これはUV-Bの影響だったんですね。

日焼け止めの強さを使い分けることで肌への負担を減らせる

日焼け止めを適切なシーンごとに使い分けることで、肌への負担を減らしながら紫外線対策ができます。

「日焼け止めはどれも同じ」と思っていませんか?

実は、日焼け止めには『紫外線吸収剤』が使われているものと、『紫外線散乱剤』が使われているもの、両方が使われているものがあります。

どちらも紫外線防止効果がありますが、肌への負担を考えるとデメリットとなることも!

チェックしておきましょう。

紫外線吸収剤

特徴:紫外線を肌の上で吸収し、化学反応によって熱エネルギーに変化・放出することで、紫外線が肌内部に侵入するのをブロック。

一般的に『ケミカル成分配合』『ケミカル処方』と呼ばれる。

メリット:透明で白浮きしない・触り心地なめらか・紫外線散乱剤と組み合わせると紫外線防御効果が高くなると言われている

デメリット:肌の上で化学反応を起こすため、肌に負担がかかる・敏感肌の方は肌刺激を感じることがある

紫外線散乱剤

特徴:肌表面で受ける紫外線を乱反射させて、紫外線の影響を防ぐ。

一般的に『ノンケミカル処方』と呼ばれる。

メリット:肌の上で化学反応を起こさないため、肌にやさしい・敏感肌の方でも心地よい肌あたり・環境への負荷が少ないと言われている

デメリット:白浮きしやすい・肌の上で伸びにくい・紫外線防止効果が低い

あなた

メリット・デメリットを知って、使い分けることが大事なんですね!

パッケージを確認して、「パッチテスト済み」や「アレルギーテスト済み」と表示されたものを選ぶのがおすすめです!

「今日は疲れたから、そのまま寝ちゃお~」

こんな時もあると思いますが、日焼け止めは寝る前にちゃんと落とさないとお肌へのダメージが大きいです!

詳しくはこちらの記事もどうぞ!

日焼け止めの強さの目安は外出頻度や時間で異なる!具体例も紹介

日焼け止めの強さの目安は、外出頻度や紫外線にさらされる時間によって異なるので、それぞれのシーンで使い分けることがおすすめです。

下記に具体例を紹介しますので、選ぶときの参考にしてみてください♪

日焼け止めの強さの目安
  • 日常生活(散歩や買物など):SPF10〜20、PA+〜++
  • 屋外での軽いスポーツやレジャー:SPF30〜40、PA++〜+++
  • 炎天下で長時間行うスポーツやレジャー:SPF50〜50+、PA+++〜++++

私は「夏は強いSPFのもの」、「それ以外の季節はSPFが低いもの」という風に使い分けていたので、シーンごとに目安が異なることに驚きました!

一年中、どの季節でも使うことが大切なので、冬場でも長時間紫外線にさらされる場合には、高いSPFのものを使いましょう。

散歩や買物など日常生活の日焼け止めはSPF10〜20がおすすめ!

散歩や買い物、通勤など、1時間程度の短時間の外出には、SPF10〜20、PA+〜++の日焼け止めがおすすめです。

日常生活では短時間の外出が中心なので、過度な紫外線対策は必要ありません。

夏場は高いものがいいと思って、SPF50のものを使いがちですが、強すぎる日焼け止めは肌への負担にもなるんですね。

また、在宅ワークなどで外出する時間が少ないときも、窓から紫外線が入りこんでくるので紫外線対策は行っておくとよいでしょう。

こんな場面におすすめ
  • 通勤や通学、ちょっとした買い物
  • 日陰や屋内で過ごす時間が長い
  • 肌への負担を減らしたい

屋外での軽いスポーツやレジャーで使う場合はSPF30〜40のものを!

屋外での軽いスポーツやレジャーなど、2〜3時間の外出には、SPF30〜40、PA++〜+++のものが適しています。

炎天下で日差しが強い場合には、SPF40程度のものを使うとよいでしょう。

また、冬場やくもりの日でも紫外線は降り注いでいるので、適した強さの日焼け止めを塗る必要があります。

こんな場面におすすめ!
  • 数時間の軽いスポーツ
  • 営業の外回り

炎天下で長時間行うスポーツやレジャーではSPF50〜50+を使おう

海水浴など炎天下で長時間行うスポーツやレジャーでは、SPF50〜50+、PA+++〜++++のものを使いましょう!

特に、水辺や高地では紫外線の影響が強くなるので注意し、水に濡れる可能性がある際にはウォータープルーフタイプの日焼け止めを選ぶと良いです。

また、SPFの数値が高いからといって、塗り直しが必要ないわけではありません。

効果をしっかり継続させるためには、こまめに塗り直すことを意識しましょう!

こんな場面におすすめ
  • 海やプールで遊ぶ機会が多い
  • キャンプやハイキングなどの屋外活動
  • スポーツなど汗をかきやすいとき

ハイキングやトレッキングの際には、紫外線の対策以外にも、いざというときのために、救急セットなどの準備も必要です。

こちらの記事では、救急セットの準備方法や、緊急時にあると役立つものまで解説しているので、登山予定があるあなたは参考にしてみてください!

日焼け止めが効かない理由は塗り方が適切でないなど4つ!

日焼け止めが効かないときに考えられる理由は、塗り方が適切でないなど、4つあります。

考えられる理由をいくつか紹介しますので、参考にしてください!

日焼け止めが効かない理由
  • 塗り方(量やタイミング)が適切でない
  • 塗り直しを行っていない
  • 紫外線カットの数値が合っていない
  • 古いものを使っている

それぞれ詳しく説明していきますね♪

日焼け止めは適切な量やタイミングで塗ることが効果に繋がる

「薄く伸ばせばOK」と思っていると、実は十分な強さの紫外線防止効果が得られていないこともあります。

適量の目安
  • 顔全体:1円玉サイズ(約0.8グラム)
  • 首・デコルテ:500円玉サイズ(約2グラム)
  • 腕・脚(片側):1円玉2枚分(約2グラム)

薄く伸ばしすぎると効果が弱まるので、しっかり適量を塗るのがポイント!

また、日焼け止めは肌に吸収されて効果を発揮するまでに、15〜20分かかると言われています。

この時間より前に外出すると、十分な効果が得られない場合があるので注意が必要です。

次に、日焼け止めの正しい塗り方を紹介します!

STEP

スキンケア後、適量を手に取る(乳液タイプなら1円玉、クリームならパール粒2個分が目安)

STEP

顔全体に5点置き(額・鼻・両頬・顎)をして、やさしく広げる

STEP

こすらずにトントンと押さえながら肌になじませる

STEP

最後に手のひらで密着させるようにプレスする

適切な量、タイミングで塗ることが、日焼け対策に繋がりますよ♪

効果を継続させるためにはこまめに塗り直しを行う必要がある!

日焼け止めは、汗や皮脂、こすれなどで落ちるため、効果を継続させるためには、こまめに塗り直すことが大切です。

2~3時間ごとにこまめに塗り直すことで、紫外線対策の効果の強さをキープできます!

そんなときは、塗り直ししやすいアイテムを使うのがポイントです!

日常のシーン別おすすめ塗り直しアイテムを紹介します。

おすすめアイテム
  • メイクの上から塗り直すなら→スプレータイプ・クッションタイプ
  • 手軽に塗り直したいなら→スティックタイプ・ロールオンタイプ
  • 腕や首にサッと塗り直したいなら→ミルクタイプ・ジェルタイプ

持ち運びやすいアイテムを選べば、塗り直しが簡単です!

紫外線量に対してSPFやPAの数値が低い場合は日焼けの原因となる

SPFやPAのなどの紫外線カットの数値が日差しに合っていないと、日焼けを起こす原因となります。

日焼け止めは商品によって、紫外線をカットできる強さが異なります。

たとえば、日常生活で使う程度のSPF20程度の商品で、海など強い日差しが当たるレジャー活動をするとしましょう。

この場合、日焼け止めの紫外線カット力が足りず、日焼けしてしまう可能性が高くなります。

降り注ぐ紫外線に対して、日焼け止めの効果が弱くなってしまうから、効かないと感じてしまうんですね。

古い日焼け止めは成分が変わってしまっている場合がある

日焼け止めは開封したり、日が経ったりするにつれて、成分の分解や劣化が起こり、十分な効果が得られない場合があります。

基本的には、開封したものはできる限り早めに使い切るようにしましょう。

未開封のものでも、多くの商品は約3年程度の使用期限が設けられているようです。

使用期限は商品によっても異なるので、長期間保管する場合には、取扱い説明書や公式サイトなどで、確認しておくようにしましょう。

日焼け止めでSPF50を毎日使うなどのNG例4つ!おすすめの選び方も

日焼け止めを使う際のNG例は、『SPF50を毎日使うこと』など、4つ紹介します

日焼け止め選びのNG例
  • SPF50を毎日使う → 肌が乾燥しやすくなる
  • PAの強さのチェックを忘れる → 紫外線A波(UV-A)を防げない
  • 去年の残りを使う → 効果が落ちている可能性あり
  • 白浮きがイヤで薄く塗る → 十分な紫外線カット効果が得られない

どれもあるあるのNG例ですよね。

高校生のときの私は、絶対に焼けたくなかったので、日焼け止めを選ぶときに「とりあえずSPF50の強さを選んでおけば安心!」 と思っていました…。

種類もたくさんあって、どのくらいの強さを選べばいいのか悩みますよね。

ここでは、おすすめの選び方を紹介します!

肌質に合った日焼け止め選びはトラブルを避ける効果も期待できる

肌質にあった日焼け止めを選ぶと、肌トラブルを避ける効果も期待できます!

肌質にあったおすすめのタイプを参考にしてみてください♪

肌質別おすすめの選び方
  • 乾燥肌 → 保湿成分配合のクリーム or ミルクタイプ
  • 脂性肌(オイリー肌)→ 皮脂コントロール機能のあるジェル or ローションタイプ
  • 敏感肌 → ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)タイプ
  • ニキビ肌 → ノンコメドジェニック処方(毛穴詰まりしにくい)を選ぶ

昔、紫外線吸収剤入りの日焼け止めを塗ったら、ヒリヒリして大変でした!


私は敏感肌なので、ノンケミカルタイプに変えたら刺激を感じなくなって、安心して使えるようになりました。

好みのテクスチャーを選べば毎日快適に使えて継続できる♪

あなたに合ったテクスチャーの日焼け止めを選ぶと快適に使えますよ!

ベタつくのがイヤで、日焼け止めを塗りたくない…!」ということはありませんか?

テクスチャー別におすすめのタイプをご紹介します!

テクスチャー別おすすめタイプ
  • さらっとした使い心地が好き → ジェル or ローションタイプ
  • しっとり保湿しながらUV対策したい → クリーム or ミルクタイプ
  • メイクの上から塗り直したい → スプレー or クッションタイプ
  • 手を汚さずサッと塗りたい → スティック or ロールオンタイプ

紫外線は晴れの日だけではなく、曇りの日も雨の日も、地表に降り注いでいます。

日焼け対策は一年中行うのが基本なので、あなたに合った日焼け止めを選んで、毎日快適に使いたいですね!

まとめ

  • 日焼け止めの強さの使い分けには、SPFとPAの強さのバランスを考えて選ぶことが大切
  • 日焼け止めの強さの目安は外出頻度や時間で異なる!
  • 効果が感じられないときに考えられる理由は、塗り方が適切でないなど4つある
  • 日焼け止めを使う際のNG例を、SPF50を毎日使うことなど、4つ紹介

日焼け止めの強さを決めるSPFとPAの正しい使い分けが、紫外線対策のカギです。

シーンに合った使い分けをすれば、肌に負担をかけずに効果的に紫外線から守れます。

日焼け止めを使い分けて、いつまでも美しい肌をキープしたいですね!

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