5月が旬のわらび、塩漬けにすると1年常温で保存できるなんてすごいですよね。
あなたは、塩漬けわらびの戻し方が気になっていませんか?
年中おいしいわらびを楽しみたい私が、塩漬けわらびの戻し方を調べてみました。
この記事では、塩漬けにする方法や、おすすめレシピも紹介しています。
塩漬けわらびを戻したい、わらびを使って料理をしたいあなたはぜひ読んでみてくださいね!
こちらは太くて柔らかい、鮮度抜群の山形県産わらびです。
あく抜きに使う重曹も付属しているので、届いてすぐにあく抜きをして食べることができますよ。
余った分は、ぜひ本記事を参考に塩漬けにしてみてくださいね♪

目次
塩漬けわらびの戻し方には茹でて戻すなど3通りある

塩漬けわらびの戻し方は3通りあるので、あなたに合った方法で戻してくださいね。
- 茹でて戻す
- お湯を使って戻す
- 水を使って戻す
生の状態で食べるときはあく抜きが必要ですが、塩漬けにしておくことであくが抜け、塩抜きをするだけで食べることができるんです!
また、塩漬けにすることで、常温で1年ほど保存できるようになります。
雪国では、昔から山菜を塩漬けにして、冬の間の保存食にしていたそうですよ。
- 茹でて戻す場合
必要なもの
- 塩漬けわらび…適量
- 水…適量
- 鍋
- ザル
塩漬けわらびをさっと洗い、塩を落とす。
鍋にわらびを入れ、すべてつかるくらいたっぷりの水を入れる。
銅鍋を使ったり、銅製品と一緒に茹でたりすると、わらびの葉緑素と銅が結合して緑色に戻ります!
使用しない場合は、塩抜き前そのままの色です。
弱火でゆっくり加熱し、途中で何度かわらびの上下を入れ替え、沸騰直前になったら火を止める。
冷めたら取り出し、水をはった容器に入れる。
数時間ごとに水を入れ替えて、そのまま一晩おく。
さらに水を入れ替えて、数時間水にさらしておく。
味見をして、塩抜き加減を調整する。
ザルに上げて水を切ったら塩抜き完了!
私は少し塩味が残っているくらいが好みです。

銅鍋を使う場合は、塩抜きしたわらびは必ず別容器に移してから水にさらしてください。
というのも、料理に含まれる酸の影響で、銅が鍋の中にとけだし、銅中毒を起こす可能性があるそうです。
塩抜きをするのに使った銅鍋の中にわらびを入れっぱなしにしたり、継続して調理したりするのは避けた方がいいでしょう。
- お湯を使って戻す場合
必要なもの
- 塩漬けわらび…適量
- 熱湯…適量
- ボウル
- ザル
塩漬けわらびをさっと洗い、塩を落とす。
熱湯を準備し、ボウルに入れた塩漬けわらびに熱湯を回しかけて、3分ほど浸す。
わらびをザルにあげて水にさらす。
数時間ごとに水を入れ替えて、一晩おく。
好みの塩加減に調整してくださいね。
熱湯を使って戻すこともできるんですね!
少し手軽ですね。

- 水を使って戻す場合
必要なもの
- 塩漬けわらび…適量
- 水…適量
- 大きめのボウル
塩漬けわらびをさっと洗い、塩を落とす。
水を入れた大きめのボウルに入れる。
数時間ごとに水を入れ替える。
水を入れ替えるタイミングで試食してみて、好みの塩加減になったら塩抜き完了!
お湯で戻すよりも、シャキシャキとした食感になりますよ。
塩漬けわらびの戻し方は3通りあるんですね!
どの戻し方を試してみようかな?

生のわらびは熱湯と重曹を使ってあく抜きをする
塩漬けされていない、生のわらびは熱湯と重曹を使ってあく抜きをします。
必要なもの
- 生のわらび…500グラム程度
- 重曹(食用)…小さじ1
- 熱湯…1000cc(わらびの倍の量)
- バット
- 落し蓋
わらびの穂先を取り、根元を切り落とし、水洗いする。
バットにわらびを並べて、上から重曹を振りかける。
わらびがつかる量の熱湯を入れ、わらびが浮いてこないように落し蓋をして一晩寝かせる。
あくが出るので、水を捨ててもう一度よく水洗いする。
食用の重曹は、スーパーやドラッグストアで手に入ります!


食品衛生法の基準を満たしているので、安心して料理に使えますよ!
塩漬けを作るときの塩の量はわらびの重さで決める!

わらびの塩漬けはわらびの重さの20~25%の量の塩を使って作ります。
塩漬けにすると、常温で1年ほど保存することができますよ!
必要なもの
- わらび
- 塩…わらびの重さの20~25%
- 漬物桶
- 重石…わらびの5~10倍の重さ
わらびの穂先を取り、根元を切り落とし、水洗いする。
桶にわらびを入れ、わらびの重さの20~25%の塩をふる。
わらびの5~10倍の重さの重石をのせる。
2、3日経つと水が上がってくるので、そのまま冷暗所で保管する。
このときわらびが水から出て空気に触れていると、傷んだりとけたりしたような状態になるので、注意してくださいね!
食品の保存に真空パック機を取り入れるのはいかがですか?
こちらの記事では、おすすめの真空パック機や、保存できる日数について紹介しています。
普通に保存するよりも長期間保存できて、便利ですよ♪
塩抜きしたわらびを使ったレシピを2つ紹介
塩抜きしたわらびを使ったレシピを2つ紹介します。
シンプルなおひたしや、たたきにするのもおすすめですが、ひと手間加えたレシピをご紹介します。
- わらびの炊き込みご飯(4人分)

炊飯器に材料を入れて炊くだけなので手軽でおすすめです!
おにぎりにしてもおいしいですよ。
材料
米 | 2合 |
わらび(塩抜き済み) | 100グラム |
にんじん | 1/3本(細切り) |
油揚げ | 1枚(短冊切り) |
だし汁 | 400ml |
醤油 | 大さじ2 |
みりん | 大さじ2 |
酒 | 大さじ1 |
炊飯器に米、だし汁、醤油、みりん、酒を入れる。
にんじん、油揚げ、わらびを上にのせる。
※混ぜないでくださいね。
いつも通り炊飯器の炊飯ボタンをON!
炊きあがったらさっくり混ぜて完成!
- わらびと豚肉の冷しゃぶ(2人分)
簡単に作れるのも嬉しいです。
材料
わらび(塩抜き済み) | 100~150グラム |
豚肉(しゃぶしゃぶ用) | 200グラム |
きゅうり | 1本(千切り) |
ミニトマト(彩り用) | 適量 |
酒 | 大さじ1 |
タレ(市販のポン酢やごまダレでもOK)
練りごま | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ1 |
酢 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
だし汁(水でも可) | 大さじ2 |
きゅうりは千切り、ミニトマトは半分に切る。
タレを作る場合はすべて混ぜておく。
鍋に湯を沸かし、酒を入れ、沸騰を少し抑えた状態で豚肉を1枚ずつ広げて茹でる。
色が変わったら冷水にとって冷やし、水気をきる。
お皿に豚肉をのせ、上にわらび、きゅうり、ミニトマトを添えて、タレをかけたら完成!
どちらも手軽でおいしそうな料理ですね!
食べたいです!

わらびの塩漬けはジップロックでもできる!量が少ないときに

量が少ないときは、ジップロックで塩漬けを作ることもできます。
わらびに対して20~25%の重さの塩を使ってくださいね。
- 水洗いして汚れを取って、下のかたい部分と上の丸まっている部分の葉を取り除く。
- 輪ゴムでまとめて、束を作る。
- ジップロックに塩を入れて、その上にわらびを入れるのを繰り返し行い、最後にもう一度塩を入れる。
- 詰め終わったら、しっかり空気を抜いてから密閉する。
- ジップロックの上から軽く重石をのせる。
重石をのせたままにするとわらびがかたくなってしまうので、水分が出たら忘れず外してくださいね。
常温で1年ほど保存可能です!
わらびが水から出ていると、傷んだりとけたりしたような状態になってしまうので、必ず水につけて保存してくださいね。
さらに手軽に塩漬けができますね!

ジップロックは塩漬けしたわらびの保存にもおすすめ
自分で作った塩漬けわらびは、ジップロックに入れて保存するのが手軽でおすすめです。
ボウルや漬物桶で作った塩漬けは、そのまま保存すると場所をとってしまいますよね。
そんなときは、ぜひジップロックを使ってみてください!
自分で作った塩漬けを、ジップロックで保存する手順をご紹介します。
- 水洗いして汚れを取って、下のかたい部分と上の丸まっている部分の葉を取り除く。
- 輪ゴムでまとめて、束を作る。
- ボウルにビニール袋を被せて、塩を入れ、束にしたわらびを敷き詰める。
- さらに上から塩を入れ、次のわらびを入れ、さらに上から塩をかける。
- 重石を置いて3日間そのままにしておく。
- 水分がたっぷり出ていて、しなっとした状態になっていればOK。
- ジップロックに塩をしきつめて、塩漬けしたわらびを入れ、最後にもう一度塩を入れる。
- 塩漬けのときに使った水を、わらびがつかるくらいジップロックの中に入れ、空気を抜いたら完成!
かなりかさが減るので、保存しやすくていいですね。
わらびが水から出ていると、傷んだりとけたりしたような状態になってしまうので、必ず水につけて保存してください!
保存するのに便利なジップロック、塩漬けでも大活躍ですね!

乾燥わらびの戻し方は鍋と水を使う!急いでいるときは炊飯器で

乾燥わらびは、鍋と水を使うことで簡単に戻すことができます。
- 乾燥わらびの戻し方
必要なもの
- 乾燥わらび
- 水
- 鍋
- ザル
鍋の中にわらびと水を入れ、火をつける。
沸騰前にわらびをザルにあげ、お湯を捨てる。
手で軽く揉むと、柔らかくふっくら仕上がります。
再度水を入れて火をつける。
STEP2を2.3回繰り返す。
12時間そのまま置いておき、もう一度水をかえて一煮立ちさせる。
えぐみが気になるあなたは、水に長めにつけてくださいね!
急いでいるあなたは、炊飯器を使ったこちらの方法で戻すのがおすすめです。
- 急いでいるときの戻し方
必要なもの
- 乾燥わらび
- お湯
- 炊飯器
炊飯ジャーに乾燥わらびとお湯を入れる。
保温にセットし、数時間おく。
乾燥させているので、戻すと5倍以上に増えますよ!
炊飯器を使った戻し方があるなんて驚きました!

わらびは塩漬けだけでなく乾燥させて保存することも可能
わらびを保存するときは、塩漬けにすることが多いのですが、乾燥して保存することも可能です。
乾燥させたわらびは、乾燥わらび、もしくは干しわらびと呼ばれています。
乾燥させるほうが手間がかかりますが、塩漬けとは違う味わいになり、炒め物や和え物などいろいろな料理におすすめです。
旬の時期に収穫したわらびを熱湯で茹でて、丹念に揉み、3日かけて乾燥させます。
手間がかかっているんですね!
賞味期限は2年ほどだそうで、栄養価も高くなるそうですよ♪
塩漬けでなくても、長持ちさせられるんですね!
乾燥わらびを使った簡単レシピを3つ紹介
乾燥わらびを使った簡単に作れるレシピを3つ紹介します!
- 乾燥わらびのナムル(2〜3人分)
簡単でおいしい定番のナムルです。
さらにとろとろのわらびが好きなあなたは、包丁の背やミートハンマーでたたくとやわらかくなりますよ。
乾燥わらび (戻したもの) | 20グラム |
ごま油 | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ2 |
塩 | 少々 |
白ごま | 適量 |
おろしにんにく | 少々(なくても可) |
鷹の爪(輪切り) | 少々(なくても可) |
乾燥わらびを5センチに切る。
さっと熱湯で茹で、水気をきる。
ボウルにわらびを入れ、ごま油、醤油、塩、白ごまを入れる。
(お好みで鷹の爪、おろしにんにくも入れる。)
10分ほど味を馴染ませたら完成!
ナムル大好き!
ピリ辛なのがたまらないです!

- 乾燥わらびの油炒め(2〜3人分)
乾燥わらび (戻したもの) | 20グラム |
ごま油 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ1 |
みりん | 小さじ1 |
砂糖 | 小さじ1/2 |
白ごま | 適量 |
にんにく(みじん切り) | 1/2片(なくても可) |
鷹の爪(輪切り) | 少々(なくても可) |
フライパンにごま油を入れ、にんにくと鷹の爪を入れて香りが出るまで弱火で炒める。
(にんにく、鷹の爪はお好みで。)
わらびを入れ、2〜3分炒める。
醤油、みりん、砂糖を入れて、汁気がなくなるまで煮詰める。
白ごまをふったら完成!
にんじんや油揚げを加えるのもおいしそうですね!

- 乾燥わらびの味噌汁(2〜3人前)
好きな具を加えてアレンジを楽しんでくださいね!
乾燥わらび (戻したもの) | 10〜15グラム |
味噌 | 大さじ1〜1.5 |
だし汁 | 500ml |
豆腐(さいの目切り) | 1/4丁 |
油揚げ(短冊切り) | 1/2枚 |
長ねぎ(小口切り) | 適量 |
鍋にだし汁をわかし、わらびと油揚げを入れて中火で2〜3分煮る。
豆腐を加えて軽く温める。
味噌を溶き入れ、煮立たせないように温める。
ねぎをのせて完成!
ほかの山菜も入れて、山菜たっぷり味噌汁にするのもいいなぁ♪

どの料理も、簡単に作れるのでぜひ作ってみてくださいね。
塩漬けわらびの煮物のレシピを2つ紹介!アレンジもおすすめ!

塩漬けわらびを使った煮物のレシピを2つ紹介します。
食材を変えてアレンジを楽しむのもおすすめです!
- わらびと油揚げの煮物(2~3人分)
わらび (塩抜きしたもの) | 150グラム |
油揚げ(短冊切り) | 1枚 |
だし汁 | 200ml |
醤油 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したらわらびと油揚げを入れる。
醤油、みりん、酒、砂糖を加え、中火で10~15分ほど煮る。
汁気が少し残るところで火を止めて完成!
じゅわっと汁をすった油揚げがおいしいですよね!

- わらびの炊き合わせ
わらび (塩抜きしたもの) | 100グラム |
高野豆腐 | 2個 |
にんじん(乱切り) | 1/3本 |
こんにゃく | 1/4枚 |
だし汁 | 300ml |
醤油 | 大さじ1 |
みりん | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
鍋にだし汁と調味料を入れて火にかけ、にんじん・高野豆腐・こんにゃくを入れて6分煮る。
にんじんがやわらかくなったら、わらびを入れて5分ほど煮たら完成。
食感と香りを活かすために、長く煮過ぎないのがポイントです!
里芋、厚揚げ、生麩を使うのもおいしそう!

なるべく手間なくおいしい煮物が作りたい私のおすすめレシピです!
材料を変えてアレンジできるのも、煮物の嬉しいポイントですよね。
塩漬けわらびは和の食材と相性がいいので、いろいろ試してみてくださいね。
おいしい組み合わせがあれば、ぜひ教えてください!
煮物は、一度冷ますと味がしみておいしくなるので、作ってから一度冷ますのがおすすめです!
塩漬けわらびがあれば、年中おいしいわらびを使った料理を食べられるのが嬉しいですよね。
トレッキングをしながら旬の山菜探しを楽しむのはいかがですか?
こちらの記事では、3月に屋久島でトレッキングをするときにおすすめの服装を紹介しています!
山菜の採取が禁止されている場所もあるので、事前に確認してから採取してくださいね。
まとめ

- 塩漬けわらびの戻し方は茹でて戻すなど3通りある
- わらびの量が少ないときは、ジップロックで漬けることができる
- 乾燥わらびは、鍋と水を使うことで簡単に戻すことができる
- 煮物のレシピを2つ紹介、食材を変えてアレンジも可能
塩漬けわらびの戻し方は、お湯だけでなく、水を使うこともできるので、お好みの方法で戻してみてくださいね。
塩漬けも手軽に作れるので、わらびがたくさん手に入ったあなたは、ぜひ作ってみてくださいね。
塩漬けわらびの戻し方が知りたいあなたの参考になったら嬉しいです♪
広大な町土・豊かな自然環境に恵まれた山形県小国町の天然のわらびです。
約2キロたっぷり入っているので、味噌汁や煮物などいろいろな料理にして楽しめそうですね!
重曹がついているので、届いてすぐにあく抜きできますし、余った分は塩漬けにして保存してみてくださいね。
