ダルチザンの色落ちが早いかは履き方次第!天然藍など多彩な商品展開!

デニム製品は時間をかけ履き続けると、生地の色が落ちて独特の濃淡を楽しめます。

日本産ブランドのひとつであるダルチザンのデニムは、経年変化が早いのでしょうか?

  • ダルチザン製品の色落ちは早いの?
  • 天然藍で染めたデニムはどんな色落ちをする?
  • G3シリーズはどんな色落ちをする?
  • いつ創業したブランド?
  • ジーンズの正しい洗い方は?

そこで、ダルチザン製品の経年変化は早いのか、天然藍染めの製品、G3シリーズの特徴、ブランドが創業した年、ジーンズの洗い方などについて調べてみました!

  • ダルチザン製品の色落ちはゆっくりとの評価もあるが、履き方でも変わってくる!
  • 天然藍を使ったSD-DO1は鮮やかな青みのある色落ちを楽しめる!
  • G3シリーズはザラザラとした生地が特徴で点落ちが強い!
  • 創業は1979年で、日本デニム界のパイオニア!
  • ジーンズは表面の摩擦を減らして水か専用洗剤で洗う!

この記事を読めば、デニムの色落ちをより楽しむことができますよ♪

ダルチザンの色落ちは早いのではなくゆっくりとの評価あり!

ダルチザンのデニム製品はゆっくり色落ちすると評価されることもありますが、履く回数や洗う頻度でも早いかは変わってきます!

どのくらい色落ちを進ませるかは個人の好みにもよりますから、履く回数や洗う頻度もあなたの理想とする仕上がりになるよう決められるんです!

ただネット上には、ジーンズを長年履き続けた愛好家の間で、ダルチザンのデニムは他のメーカーと比べて色落ちが遅いという意見も一定数見られました。

とりわけダルチザンの多彩な商品の中でも、天然藍染めのSD-DO1は糸の中心までしっかり染めているため、ゆっくり色が落ちるという評価もあります!

経年変化を楽しみたいときは、デニムをどんな風に履き続けるかも大切なんですね♪

色落ちの濃淡を早いうちに楽しみたい場合は、あらかじめエイジング加工が済んでいるリアルエイジングジーンズもおすすめです!

デニムが経年変化するのはインディゴが落ちやすいから!

デニムの色が変化しやすいのは染料であるインディゴが落ちやすいからで、色が変わる様子を楽しむ人も多いです!

多くのデニム製品では、独特の青色を出すためにインディゴが使われています。

インディゴは染料の中でも繊維への吸着性が低く、摩擦などで色が落ちやすいのが特徴で、一般的な衣服よりも早いうちに色の変化が強く現れます!

買ったばかりのジーンズを他の衣服と一緒に洗濯してしまい色が移ってしまったこと、私はあります…。

ただ色移りしやすい一方で、着続けることで少しずつデニムの染料が落ちていく様子を楽しむ人も少なくはありません!

ダルチザンの天然藍ジーンズの色落ちは独特の青みが魅力!

ダルチザンでは天然藍で染めた商品も扱っており、SD-DO1では鮮やかな青みのある色落ちが魅力です!

一般的なインディゴに対し、天然藍は自然素材由来の不純物が含まれているため、均一ではなくムラのある色合いに染まります。

染めるには熟練の技術が要るため価格も上がりやすいのですが、独特の色落ちに魅了される人も少なくないのだとか!

例えば、ダルチザンのファーストモデルであるSD-DO1では2024年現在、徳島蓼正藍という天然藍が使われています。

SD-DO1は糸の中心まで色をしっかり入れるカセ染めという染め方が使われているため、色落ちをすると中心部の鮮やかな明るい青色が現れてきます。

天然藍ならではの青みがかった色の変化を、ぜひあなたも楽しんでみてはいかがでしょうか♪

日本伝統の染色技法を取り入れたシリーズを紹介!

ダルチザンでは藍渋や墨、奄美泥、桜、茜といった日本伝統の染色技法を取り入れた製品も扱っています!

例えば、ダルチザンでは以下の染め方を用いたデニム製品があります。

日本伝統の染め方
  • 藍渋染め
  • 墨染め
  • 奄美泥染め
  • 桜染め
  • 茜染め

それぞれの染め方の特徴について、以下でご紹介しますね!

  • 藍渋染め

一度本藍で鮮やかなインディゴブルーに染め上げたあと、柿渋を使って深みを出す染め方です。

柿渋に含まれるタンニンの影響で、使い込むほど柿渋の色が出てくるのが特徴です。

タンニンには抗菌作用や消臭成分もあり、衣服を快適に着ることができます!

  • 墨染め

松媒などから作られる墨汁を原料にした染料を使います。

シックな色合いを楽しめるほか、墨特有の香りによる癒し効果や紫外線を防ぐ効果、消臭効果なども期待できるんです!

時間が経つことで色も少しずつ変化するので、じっくり着ることを楽しめます!

  • 泥染め

奄美の泥を使用した染め方で、泥の粒子が細かく糸を傷つけないため柔らかな生地になるのが特徴です。

糸がしなやかなためシワになりにくいほか、軽い、着崩れしない、火気や汚れに強い、静電気が起きにくい、といった特性があります。

自然を感じる優しい風合いの色は見ているだけでほっとしますよ♪

  • 桜染め

開花する直前にだけ、桜の樹皮から採れる染料です。

タテ糸に紺色の糸、ヨコ糸に桜染めの糸を使った生地の製品もあり、どこか優雅な印象があります。

  • 茜染め

藍とともに古い時代から使われていた鮮やかな赤色で、なんと卑弥呼にも茜を使った布が献上されたとか!

藍と茜の組み合わせは二藍とも呼ばれ、赤みのある藍色という独特の風合いの生地が出来上がります。

ダルチザンのG3シリーズの色落ちは強い点落ちが魅力!

ダルチザンのG3シリーズは点落ちと呼ばれる色落ちが強く出るのが特徴で、生産に時間がかかる希少な生地が使われています!

G3という名前の由来は生地を織るG3織機しょっきから来ていて、日本における最初期の旧式力織機きゅうしきりきしょっきなんです!

100年近く昔に作られており、時を経てダルチザンで現役の織機として動いていることに驚いてしまいますよね。

織機とは、デニムの生地を織る機械のことです!

機械や糸のコンディションなどを見ながら熟練の技で生地を織り上げる必要があり、扱える職人も少なく、ダルチザンのデニム製品の中でも生産できる量が少ないシリーズです。

織り方も特徴があり、「ダラシ織り」と呼ばれるタテ糸を弱く張って織る方法を用いており、ゴツゴツとした凹凸とムラのある生地に仕上がります。

タテ糸の経年変化が強く、メリハリのある色落ちが楽しめます。

さらに特徴的な色落ちとして、ポツポツと点のように色が落ちる点落ちも多く見られます!

生地のゴツゴツ感も、職人の調整によるところが大きいため一着ごとに生地の風合いも少しずつ違いが出やすいです。

また生地の伸縮性があり、履き心地が良いのも魅力です。

ダルチザンの創業は1979年で日本産デニムのパイオニア!

ダルチザンの創業は1979年で、日本産デニムの先駆けといえるブランドです!

正式名称はステュディオダルチザンで、職人工房を意味するフランス語が由来です。

創業者のデザイナーがフランスの大手メーカーで働いており、日本とフランスの技術を融合させようという願いが込められているそう。

トレードマークの豚も当初からずっとこの可愛らしいデザインです。

以下ではダルチザンの創業からの歴史について、当時の時代背景も合わせつつご紹介します!

  • 1970年代

1979年、大阪のマリジュアンというセレクトショップ内のブランドとして、ステュディオダルチザンは生まれました。

当時は高度経済成長期と呼ばれる時代で、大量生産そして大量消費が社会背景としてあります。

服飾業界においては、革新織機かくしんしょっきと呼ばれる一度にたくさんの生地を織ることができる織機しょっきが生まれたことで、今まで使われていた旧式織機きゅうしきしょっきは少しずつ姿を消していきました。

時代の流れとはいえ、ちょっと寂しいですね…。

安く大量の物資を作ることが良いとされた社会の中で、従来のデニム作りを維持しようとしたブランドが、ステュディオダルチザンです。

便利で革新的なアイテムが登場する一方で、昔ながらの伝統を守ろうとする動きがあったことに嬉しい気持ちになりますね♪

  • 1980~1990年代

1986年、ダルチザンのファーストモデルであるSD-DO1が作られました。

SD-DO1を作るにあたり、1950年代以前のヴィンテージ・ジーンズを研究し、フランスの技法と日本の伝統も取り入れています。

当時は作業着や仕事着としてのイメージが強かったジーンズに、ヴィンテージという概念をもたらしたのもSD-DO1の登場によるものなのだとか!

当時のジーンズはファッションというよりは作業着、仕事着としての印象があったんですね!

1990年代にはヴィンテージの衣服の魅力を再現したヴィンテージ・レプリカブームが始まり、世界からも日本のデニムが注目され始めます。

日常的なアイテムとして使われていたデニムが、ヴィンテージとしての格好良さを持つようになっていったんですね♪

  • 現在

現在でもダルチザンは日本の伝統技法を取り入れながら、独自の製品を作り続けています!

若い年代からシニア世代まで幅広く支持されており、自分だけの一着を追求する人々からの人気が続いています。

実は、私もデニムはよく履くのですが、長く履き続けることで魅力を増していくアイテムであることはこの記事を書いて初めて知りました!

ずっと愛用することで、自分と一緒に成長してくれる相棒のような存在なんですね♪

世界にひとつだけのジーンズ、履きたくなってきますね!

こちらの記事では、ヴィンテージやアンティーク品として人気のステンドグラスを買い取って貰う方法や相場、お手入れ、歴史についてご紹介しています!

合わせて読んで、時代を感じる品物ならではの魅力を味わいましょう!

ダルチザンの洗い方は摩擦を減らし水洗いか専用洗剤を使うこと!

ダルチザンを含めたジーンズの洗い方で大切なのは、表面の摩擦が少なくなるように扱うこと、水洗いか専用洗剤で洗うことです!

ジーンズを履き続けてシワが固定されたところで洗濯をすると、シワが寄っている部分の染料がよく落ちて色の濃淡が出てきます。

ダルチザン製品の経年変化を楽しむためには、洗い方も重要なんですね♪

以下で、ジーンズの適切な洗い方をご紹介します!

STEP

洗う前の準備として、ボタンやジッパーを閉め丁寧に裏返しておくと型崩れにしくく、過剰な色落ちを防ぐことができる。

STEP

糊落としが済んでいないジーンズの場合は、40℃~60℃のぬるま湯に1時間ほどつけて、糊を落としておく。

STEP

洗濯機へ丁寧に畳んだジーンズを入れ、たっぷりの水で洗濯する。
基本的には水洗いか、ジーンズ用洗剤を使って洗う。

STEP

ジーンズを裏返したまま、シワを伸ばし形を整えて天日干しで乾かす。

ポイントはなるべく表面を摩擦させないように扱うことです!

使う洗剤も一般用より、ジーンズ専用の洗剤で洗濯することで生地へのダメージを軽減できます。

ジーンズで色落ちしやすい場所はヒゲやハチノスなど!

ジーンズの色落ちは太もも付け根のヒゲ、ひざ裏のハチノスと呼ばれる場所に出やすいです!

太ももの付け根やひざ裏は、ジーンズを履いたときにシワが寄りやすい場所です。

一回洗濯した後、数か月ほど洗わずに履き続けることでジーンズはあなたの体型にフィットして、シワの形も固定されます。

シワの形が固定された状態で洗濯すると、シワの寄った部分は特に染料がしっかりと落ちて生地の濃淡が生まれるんです!

とりわけ濃淡が出やすく、注目される場所として以下の2か所があります。

色落ちしやすい場所
  • ヒゲ
  • ハチノス

それぞれどんな場所なのか、以下でご紹介しますね!

  • ヒゲ

ジーンズ前身ごろの、下腹部から太ももの付け根部分に現れる、中心から斜め下方向に走る色落ちをヒゲと呼びます。

コインポケットのある右側とない左側でもシワの寄り方が変わるため、左右対称に濃淡が出ることは少ないのが特徴です。

  • ハチノス

ひざ裏のシワが多く寄る部分に現れる、網目状の色落ちをハチノスと呼びます。

身体に強くフィットする衣服ではシワが寄りやすい場所なので、強くハチノスを出したい人はタイトなジーンズを履くのがおすすめです!

デニムの綾目でも出やすい色落ちが変わってくる!

デニム生地には右綾みぎあや左綾ひだりあやがあり、右綾では点落ちが、左綾では線落ちが出やすいのが特徴です!

  • 右綾織り

糸が盛り上がってできる模様が右上に向けて出る織り方で、多くのデニム製品では右綾の生地が使われています。

糸がねじられている方向と逆方向に織りあげていくことで、糸の間に緩みが出てザックリとした感触になるのが特徴です。

経年変化により染料が落ちると、デニムの生地の表面にポツポツとした点々模様の色落ちが現れる「点落ち」が見られます!

  • 左綾織り

糸が盛り上がってできる模様が左上に向けて出る織り方です。

左綾織りの生地を使ったデニム製品は珍しく、ダルチザンのような本格的なデニムを扱うブランドでは扱っている場合もありますが、量販店などではほとんど売られていません。

糸がねじられている方向と同じ方向に織りあげていくことで、締まった生地になり、なめらかで光沢感を感じられます。

色落ちもはっきりと出やすく、生地表面の縦方向にそって細い縦線のような色落ちが現れる「線落ち」が楽しめます!

織り方でも経年変化に違いが出るなんてびっくりですね!

  • 右綾と左綾で違いが出る理由

織る方向と使う糸との相性で、生地の風合いや色落ちにも異なる特徴が現れます。

基本的にデニム生地を織るときは、左方向に繊維をねじった左撚りひだりよりと呼ばれる糸が使われます。

左にねじられた糸と同じ向きで織るか、逆向きに織るかで生地の仕上がりに違いが出るんです!

こちらの記事では、枕カバーやシルクの洗い方についてご紹介しています。

布製品ごとの洗い方をマスターして、快適ライフを送りましょう!

まとめ

  • ダルチザン製品の色落ちはゆっくりとの評価もあるが、履き方でも変わってくる!
  • 天然藍を使ったSD-DO1は鮮やかな青みのある色落ちを楽しめる!
  • G3シリーズはザラザラとした生地が特徴で点落ちが強い!
  • ダルチザンの創業は1979年で、日本デニム界のパイオニア!
  • ジーンズは表面の摩擦を減らして水か専用洗剤で洗う!

ダルチザンを含めたデニム製品は、履き方によって色落ちの早さも変わることが分かりましたね。

商品を選ぶときに染め方や生地にも注目すると、自分だけの色落ちをより楽しむことができるのでおすすめです!

あなたもヴィンテージ感のあるオシャレを楽しみましょう♪

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