美しいお花を長持ちさせたい、思い出をいつまでも色褪せない形のまま残したい。
生花をドライフラワーや押し花にして楽しむ方も多くいらっしゃると思います。
その反面、長持ちしなかったり、手入れが大変などを感じて飾ることを諦めている方も多いのではないでしょうか?
レジンで花を閉じ込めてアクセサリーなどを作成した方はご経験があるかもしれませんが、完全にレジンで固めて密閉したとしても劣化や退色をしないわけではありません。
数ヶ月、早いものでは数週間ほどで色が抜けたり、茶色っぽく変色してしまったり、その原因に悩んでいる方も多いと思います。
レジンフラワーってやってみたいけど、初心者でもできるの?など、お気に入りのドライフラワーをレジンフラワーにする方法を私なりに調べてみました!
そこで今回は、素敵な思い出と共に、美しい状態でいつまでも楽しめるようにレジンで閉じ込めて立体的な植物標本にするための注意点とおすすめの方法についてお話しいたします。
目次
ドライフラワーをレジンに閉じ込めて劣化を防止をするために必要なこと
ドライフラワーをレジンに完全に閉じ込めても色あせや変色など、劣化をすることがあります。
そこで、レジンフラワーを作成する時に重要なポイントを3つご紹介します。
- レジンに閉じ込めるドライフラワーを選ぶ
- レジンフラワーに適したレジンを選ぶ
- レジンに閉じ込める際にひと手間加える
レジンフラワーにするための花選びは、レジンで固める場合には最も重要なポイントです。
ドライフラワーになる前の生花の状態や、ドライフラワーになった時の状態、市販のドライフラワーは質が悪く、劣化しやすい傾向にあります。
質が悪いと花が劣化したり、色が茶色っぽく変化してしまい、仕上がりや保存期間にも影響が出てきてしまいます。
さらに、市販品の花材は同じ花ばかりでバリエーションが少ないです。
ドライフラワーから自分で作れば、お好きなお花で作品を作ることもできますし、市販の花材では出せない個性を表現していくことも可能ですね。
自然の押し花は経年劣化とともに色あせや退色がしやすいですが、着色された押し花は色がほとんど変化しないため、おすすめです!
レジンフラワーは紫外線や、温度の高い場所、湿度の高い場所では花が劣化する原因になります。
なるべく紫外線に当たらない、極端に高温になる場所を避けて、涼しい場所で飾るようにしてあげると、少なくとも5年は美しさを保ちます。
ドライフラワーのレジン対応は100均にもある
花選びが重要なポイントとお伝えいたしましたが、特におすすめは『レジン用』『レジン対応』などの表記があるドライフラワーは、さらに長持ちします!
実は、100均にも販売されているので、代表的な3社をご紹介致します。
ダイソー
カラーや種類が豊富。ただし、立体的なものが多く、押し花のようなドライフラワーは取り扱いがなさそうです。
セリア
ネイル用やハーバリウム用のドライフラワーの取り扱いがあります。カラーが豊富でアクセサリー作りが楽しめそうですね。
キャンドゥ
3種類のドライフラワーがセットで販売されているため、気分や作品の雰囲気に合わせてアレンジが楽しめそうです。
手芸店ではユザワヤ、ネットショップでゲットすることもできるため、よく利用する場所で選んでみてくださいね。
ドライフラワーをレジンで固めるのに適したレジンとは
次に、レジンフラワーに適したレジンを選んでいきましょう。
レジンは硬化する時に熱を発生させます。そのため、生花をレジンで固めることは適していません。
生花などは熱で色素が抜けてしまいます。また、レジンに閉じ込めても枯れてしまうため、時間と共に退色していきます。
そして、レジンにはUVレジンと2液性レジン液のエポキシレジンなどがあります。レジンの違いをまとめてみました。
UVレジンは1液のみでUVライトなど、紫外線を当てて硬化させるタイプです。
硬化時間は約1分〜6分と短く、小物やアクセサリーを手軽に作りたい!そんな方におすすめです。
着色料や型取りするシリコンモールド、UVライトなどの道具は100均で揃えられるため、初心者の方でも簡単に挑戦することが出来ます!
エポキシレジンは【主剤と硬化剤の2液】を混ぜ、化学反応を利用し、約1〜3日かけてゆっくりと硬化させる樹脂のことです。
透明度が高いため、ドライフラワーやラメを閉じ込めた作品におすすめです。
UVレジンでは立体的な作品を作ることは難しいですが、2液性レジン液のエポキシレジンは立体的なアクセサリーや雑貨、インテリア、クリスタルフラワーやオルゴナイトなど、様々な作品を作ることができます。
作りたい作品など、目的別にレジンを選んで使い分けることで、作品の幅がもっと広がっていきそうですね。
ドライフラワーを樹脂でコーティングしていきましょう
次に、ドライフラワーをレジンに閉じ込める時のポイントもご紹介していきます。
レジンの中にいきなりドライフラワーを閉じ込めると気泡が発生し、作品の完成度に影響がでています。また、数週間から数ヶ月で花の劣化や退色がおこりやすくなってしまいます。
特に雨季などの湿度の高い季節は、ドライフラワーをレジンに閉じ込める際に注意が必要です。
レジンに封入する時に少し気をつけてあげることで、数週間、数ヶ月で劣化や退色をしてしまう花が、10年以上の美しさを保つかが決まってくるのです。
事前にドライフラワーをレジンコーティングしましょう。レジン液に馴染むことで気泡の発生を抑制できます。
その花をレジン液の中へ入れていくと空気が入りにくく、気泡ができにくくなります。
気泡ができてしまったら、爪楊枝で気泡をつつくことで発生を抑えられます。
一手間加える工夫をすることで、美しい作品に仕上がるのではないでしょうか。
ポイントをしっかり押さえて、作品づくりに活かしてみてください。
うーん、やってみたけど、どうしてもうまくいかない…
まとめ
- 適切なレジンを選んで、丁寧にコーティングする
- ドライフラワーにする花選びに気をつける
- 湿気や紫外線に弱いので、雨季は避ける
- 飾る場所や保管方法に気をつける
レジンを上手に使うことで、ドライフラワーの美しさをいつまでも楽しめる方法をご紹介いたしました。
美しさをいつまでも保ちたい、思い出を残したい、お花への愛情は様々ですよね。
なるべく長期間保存できる方法を集めてみました。
せっかく時間と愛情をかけて作ったのさに劣化してしまった、茶色く褪色してしまった、そんなお悩みがある方へ少しでもお役に立てる記事になれば幸いです。
ご自身で試行錯誤しながら作品に向かい合う楽しさや、プロから学ぶことで創作の幅が広がり、自分で楽しむだけではなく、同じ悩みを持っている方と繋がったり、販売するレベルのスキルを手に入れることもできるかもしれません。
ぜひ、ご自身に合ったやり方で世界に一つだけの作品づくりにチャレンジしてみてください。