この数年、小麦粉の値段がずっと高いことにお悩みのあなた。
小麦粉の代用品として注目されたのが米粉でしたが、米粉にこんな悩みはありませんか?
米粉の値段は小麦粉よりも高かったですよね。
実は最近、米粉と小麦粉の値段の差が少なくなっているのです。
そして米粉が静かなブームになっています。
今回は、米粉と小麦粉の値段に差がある理由や、それぞれの違いを調べてみました。
なぜ米粉が注目されているのか詳しく紹介します。
米粉で気軽にお料理してみたいですよね?
それなら簡単に挑戦できるパンケーキがおすすめです!
ご家庭で手軽にヘルシーに米粉を食べてみましょう♪
米粉は小麦粉の値段の高騰で代用品としての需要が高まる
最近、米粉は小麦粉の代用品としての需要が高まってきているので、米粉の値段と小麦粉の値段にあまり差がなくなっています。
高かった米粉がお求めやすい値段になってきた・・・ってこと?
どんな理由で米粉と小麦粉の値段に差がなくなってきているのかを解説します。
実は、小麦粉の価格は小麦の輸入価格が高騰したので高くなったんです。
日本の小麦はほとんどが輸入でまかなわれています。
国内で使う小麦の9割を主にアメリカ・カナダ・オーストラリアから輸入しているんです。
この数年、小麦は世界的に不作だったことに加えてウクライナ情勢や円安の影響があり小麦の価格が高騰しました。
それに加えて原材料費や燃料費も世界情勢が理由で高騰しており、小麦粉の価格は跳ね上がっています。
前みたいに気軽に小麦粉を買えなくなったわ・・・
そこで小麦粉の代用品になるのではと注目されたのが米粉です。
しかし米粉の値段も高いですよね。
米粉は製粉という工程にかかる技術的コストが原因で高い
米粉が小麦粉より値段が高いのは米粉を作る時の製粉コストがかかるからです。
<製粉コストとは?>
小麦や米をすりつぶして粉にすることを製粉と言います。
この、粉にする作業にかかるコストが製粉コストです。
<米の原料価格は小麦の原料価格より安い>
そもそも米の原料価格は小麦の原料価格よりも安いのですが、この後の製粉する工程が問題なのです。
米を製粉するには小麦とは違う技術が必要なので専用の設備が必要です。
米粉専用の設備の開発や維持など技術的な面でコストがかかります。
結果的に米粉の値段は小麦粉よりも高い物になってしまいます。
◯売買価格の比較(kg当たり)
米粉用米 | 30円程度 |
小 麦 | 50円程度 |
米 粉 | 120〜300円程度 |
小麦粉 | 100円程度 |
農林水産省「米粉の情勢について」平成26年6月
急に高くなってる・・・!
米粉になった時の値段が跳ね上がっていますね・・・。
米粉の安定供給が図られて小麦粉の代用として活躍しつつある
最近、米粉と小麦粉の値段の差が少なくなってきています。
小麦の代用品になると注目された米粉ですが、小麦粉の代用品にするにはある程度の生産能力が必要です。
国や自治体と米粉を製造する各メーカーが協力して技術面の課題に対応していき、技術面の向上と共に米粉の生産能力や品質が向上しました。
安定して供給できるようになったんだ!
商品を作る各メーカーが米粉の商品開発に力を入れて小麦粉の代用品としての需要に対応してきた結果、米粉の値段が下がっていったのです。
そして最近になって、米粉と小麦粉の値段が近くなり一部では逆転現象が起き始めているのです。
米粉と小麦粉の値段の差が少なくなってきたことで、今までよりもさらに小麦粉の代用品としての需要を満たすことが期待されています。
米粉と小麦粉の違いはグルテンの有無と食感
米粉と小麦粉の違いはグルテンが含まれているか、含まれていないかの違いです。
小麦粉の代用品として注目されている米粉ですが、もちろん全く同じものではないです。
米と小麦は同じ穀物でも違う個性があるのです。
では、米粉と小麦粉はどんなところが違いなのでしょうか。
米粉と小麦粉のいちばんの違いはグルテンの有無
米粉と小麦粉の大きな違いはグルテンの有無です。
小麦粉にはグルテンが含まれていますが、米粉には含まれていません。
<グルテンとは>
「グルテン」とは、小麦粉に水を加えた時にできる成分です。
小麦粉に含まれるグルテニンとグルジアンが水を加えて練られると、結合してグルテンができます。
グルテンはパンやスイーツなどの小麦を使用したほとんどの食品に含まれています。
グルテンは食品に粘りや弾力を与えます。
パンのふんわり感やパスタのもちもち感などはグルテンのおかげなんですね。
<米粉にはグルテンは含まれない>
:じゃあ、米粉にはグルテンがないの?
米粉にはグルテンは含まれていません。
そのため米粉は小麦よりサラサラしていて、粘りが少ないのでダマになりにくいです。
そのため小麦と全く同じ製法では出来上がった食品の状態に大きな違いが出てしまいます。
グルテンが含まれないことが米粉と小麦粉の違いでありアピールポイントでもあるんです!
米粉の料理は小麦粉よりも食感がもちもちサクサク♪
米粉の特徴である「グルテンが含まれない」ことで生まれる食感の違いをご紹介します。
しっとりもちもち
米粉の食品の食感は小麦粉の食品とは違い、しっとりもちもちしています。
和菓子の求肥なんかは、まさにしっとりしていてもちもちですよね。
いちご大福を包んでいる皮の、もちもちのところね!
ふんわりしてもちもち
私は最近米粉パンにハマっています!
ひと昔前の米粉パンは、小麦粉のパンとは違いどっしりとして重たい食感だったんです。
でも今食べている米粉パンはふんわりしていて、なおかつもちもち。
米粉の甘味も感じられてとっても美味しいんです。
実はこのパンは小麦粉と米粉のハイブリットパンでした。
小麦粉のふんわり食感と米粉のもちもち食感のいいとこ取りですね!
サクサクほろほろ
米粉は油の吸収率が低いので、揚げ物にすると油を吸いやすい小麦粉とは違いサクサクした食感になります。
クッキーなど焼き菓子にするとサクッとしてほろほろとした口どけの良い食感になるのです。
揚げ物の衣にすれば小麦粉と比べて軽い食感が楽しめます。
米粉のメリットとデメリットを知って上手に活用しよう
米粉を小麦粉の代用品にしたときの違いやメリットとデメリットについて紹介します。
- ダマになりにくい
- 小麦アレルギーの人でも食べられる
- 血糖値が上がりにくい
- 油の吸収率が少ない
- 栄養価が高い
小麦アレルギーの人にとって、小麦の代用ができる点が大きなメリットでしょう。
食べられる食品が増えるのは幸せなことですよね!
その他にも健康志向の人に嬉しいメリットが多いです。
小麦粉とは違い米粉にはグルテンが含まれていないので、小麦粉と同じレシピではまとまらなかったり硬くなったりして上手く調理ができないんですね。
最近は米粉のレシピがたくさん紹介されていますので安心して上手に調理出来ますよ♪
値段が小麦粉に近づいたことで米粉を代用品として取り入れやすくなってきました。
それぞれの違いとメリットとデメリットを知って上手に活用したいですね。
気軽に米粉をお料理に取り入れてみましょう♪
米粉が小麦粉よりカロリー低めなのは油の吸収が少ないから
米粉が健康志向の人に役立つ点として、小麦粉よりカロリーオフできることを紹介します。
ダイエットしているから、カロリーオフできるのは嬉しい!
米粉のカロリーオフできるメリットを活かして、今密かに米粉商品が続々と開発され米粉ブームと言われています。
そこで米粉を使った商品5選をご紹します。
米粉は油の吸収率が低く水分を多く含むのでカロリーオフ
米粉は調理することで小麦粉よりもカロリーオフにつながる食品です。
米粉のメリットのところでお伝えした「油の吸収率が低い」と「水分の調節が必要」がカロリーオフにつながります。
<米粉は粉の状態だと小麦粉とほぼ同じカロリー>
実は、米粉と小麦粉は粉の時はほぼ同じカロリーなんです。
しかし調理するとカロリーが変わります。
<揚げ物に米粉を使うと油分が少ないのでカロリーオフ>
米粉は油の吸収率が小麦粉より低いので、小麦粉の揚げ物と比べるとカロリーが低くなります。
揚げ物のころもに油が多く含まれていると胃もたれが心配ですが、米粉なら軽く食べられそうですね。
<米粉でパンを作ると水分が多く含まれるのでカロリーオフ>
米粉は小麦粉よりも多く水分を吸収します。
そうすると米粉パンを作った場合、小麦粉パンよりも水分が多く含まれることになります。
1個あたりの水分量が多いということはカロリーオフになりますね。
米粉って実は便利な食品なのね〜!
「油の吸収率が低い」「水分の調節が必要」
この特徴は油と水分を使った調理に関係していますので、大体のレシピに当てはまるのではないでしょうか。
この2つの特徴を上手に活用したいですね。
健康志向の米粉商品はダイエットやアレルギー対応に便利
米粉はカロリーオフできる食品なので、最近は米粉を使った健康に特化した商品も増えています。
<ダイエット向け>
米粉は調理法によって小麦粉よりもカロリーオフできるので、ダイエットに米粉商品を取り入れる人が増えています。
また、米粉は小麦粉に比べて腹持ちもよく、栄養価が高いのでダイエットに取り入れやすい食材だと言えますね。
<グルテンフリー対応>
グルテンフリーとは小麦粉などに含まれるグルテンを完全に使用しないということです。
グルテンはアレルギーをひき起こすことがあります。
小麦アレルギーは広く一般にも知られていますね。
実は食品の多くに小麦粉が使われています。
商品を購入する時、小麦アレルギーの人は注意を払う必要があるのです。
こうした需要に対応して、近年はグルテンフリー対応の商品が続々と生まれています。
うちの子も小麦アレルギーなの。
近所のケーキ屋さんに米粉のケーキがあったので大喜びで食べました!
小麦アレルギーの人もこんなに美味しそうなケーキが食べられるようになってうれしいですね!
ダイエットしたい時も、小麦アレルギーを気にせず米粉を使ってカロリーオフできるので心強いですね。
おすすめの米粉を使った商品5選
米粉ブームの今、生み出されているバリエーション豊かな米粉を使った商品を5つ紹介します。
米粉のパン
米粉パンは米粉の商品の代表格ですね。
小麦粉パンとは違った食感が楽しめます。
小麦粉パンはふわふわな食感ですが、米粉パンはもちもち感としっとり感が特徴です。
大手メーカーさんの商品にも定番で米粉パンが登場していますし、個人経営のパン屋さんにも美味しい米粉パンが販売されています。
ピザ生地も米粉で作るともっちりして美味しいです。
お菓子(ケーキ、クッキーなど)
小麦粉のお菓子の代替として、米粉のお菓子も主流になりつつあります。
ケーキは生地はしっとりしていて滑らかな食感ですし、クッキーはサクッとして軽い食べ心地です。
手作りレシピも増えていますのでおうちでも作ってみたいですね♪
麺類
うどん・パスタ・ラーメンなど米粉で作られた麺にはたくさんの種類があります。
健康志向の方やダイエット目的の方に注目されています。
小麦粉の麺より、腹持ちも良いしカロリーも抑えられるなんて優秀ですね!
餃子の皮
米粉の特徴のもちもち感を活かした餃子の皮は、焼いても油の吸収が抑えられてカロリーオフしているので餃子を食べている罪悪感が低めです。
カリッと焼けてもちもちした食感です。
天ぷら粉
米粉の天ぷら粉はサクッとした食感が癖になりそう。
もちろん小麦粉より油の吸収率が低いので、こちらもカロリー控えめです。
胃もたれせず食べられそうですね。
いろんな米粉の商品があるのでスーパーで米粉の商品を探してぜひ試してみてください!
まとめ
- 米粉は小麦粉より値段が高かったけど差がなくなってきた
- 米粉と小麦粉の違いはグルテンの有無と食感の違い
- 米粉は小麦粉よりも調理するとカロリーオフになる
米粉は小麦粉の代用品として注目され値段も少しづつ手に入りやすくなっています。
これから米粉は代用品ではなく「主役」になっていくのではないでしょうか。
米粉と小麦粉が一緒に冷蔵庫に常備される日も近いかもしれませんね!
米粉のパンケーキミックスなら、国産米粉で砂糖不使用のこの商品が人気です!
値段は少し張りますが、甘味の調整ができてお子様からお年寄りまで安心して召し上がれます。
ご家庭で手軽にヘルシーに米粉を食べてみましょう♪