フランスで高級仕立て服に使われる技法であるオートクチュール刺繍。
素敵な作品を作ってみたいと思っても、始め方が分からないと悩んでいませんか?
なんだか難しくて簡単にできそうにないと思ってしまいますよね。
オートクチュール刺繍の始め方を知って、楽しく作品作りに挑戦してみませんか♪
この商品は糸や布が切りやすいと評判のはさみです。
アンティーク調でおしゃれな見た目も可愛いのでおすすめです。
オートクチュール刺繍では糸や生地を使用するので、活躍すること間違いなしです。
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目次
オートクチュール刺繍の始め方は簡単3STEP!必要なものを紹介
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オートクチュール刺繍は道具の準備・作品の決定・材料の購入の3STEPで始めることができます。
この3ステップであなたも素敵な作品を作ることができるんです!
オートクチュールは直訳すると高級な仕立服という意味になり、パリのクチュール協会加盟店で作られたオーダーメイドの服を指しています。
このような服を仕立てるときに使われる伝統的な技術を、オートクチュール刺繍といいます。
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伝統的な技術と聞くとなんだか難しそうだな。
高価で難しそうと思ったあなたも安心してください。
オートクチュール刺繍の始め方は、簡単な3STEPです。
順番に見ていきましょう。
オートクチュール刺繍に必要な道具は3つ!
オートクチュール刺繍に必要な道具は、刺繍針もしくはかぎ針・枠・刺繍枠スタンドの3つです。
それぞれの特徴やおすすめの選び方を紹介しますね。
- 刺繍針もしくはかぎ針
オートクチュール刺繍の中には、刺繍針を使う「ビーズ刺繍」や、かぎ針を使って裏側から縫い付ける「リュネビル刺繍」という技法があります。
このリュネビル刺繍を行うためには、リュネビルクロシェ針やクロシェ・ド・リュネビルという名前の専用のかぎ針が必要です。
いくつか太さに種類があり、一番細い70番から太い120番まで種類があります。
初心者さんには、75~80番が縫いやすくおすすめなんです♪
商品によっては針の付け替えができるものがあるので、長く使うことができますね。
- 刺繍枠
生地をピンと張らせるために枠を使用します。
枠に生地を挟むと縦横均等に引っ張ることができ、たるみのないピンと張った状態になります。
また、枠に生地を巻いて固定することで滑りにくくなり、刺繍がしやすくなるんです。
刺繍枠は通常の刺繍や裁縫でも使うことができます。
小さいもので直径13㎝ほど、大きいものでは直径26㎝の枠があります。
材質も天然の竹製の枠もあれば、プラスチックでできたものもあります。
小さい枠であれば、バックにも入れやすく持ち運びやすいですし、ブローチなど小さい作品であれば使いやすいですね。
大きな作品を作りたいあなたは、大きな枠を使うと良いかもしれません。
- 刺繍枠スタンド
刺繍枠をスタンドにつけることで、両手を使うことができます。
なければ作品作りができないというわけではありません。
ただし、リュネビル刺繍は両手を使って作業していきます。
不安定な刺繍枠で刺繍をすることで、かぎ針を手に刺して怪我をしたり、思うようにビーズを付けられないなんてこともあるかもしれません。
刺繍枠スタンドは机の上に置くタイプや、机に装着するタイプもあります。
また、支柱の長さや角度が調整できるものや、枠とスタンドが一体となっているものもあります。
あなたがオートクチュール刺繍をする場所にはどんな支柱枠とスタンドが向いているでしょうか。
道具選びもワクワクして楽しい時間になるといいですね。
この他にも、糸のボビンが転がっていかないための糸立て、ビーズを通し針もあると便利です。
作りたいものを決める!最初はブローチなど小さいものがおすすめ
オートクチュール刺繍の作品は、ブローチなど小さなものから始めるのがおすすめです。
オートクチュール刺繍はドレスやアクセサリー、インテリアなど様々なものに使われています。
初めて刺繍をするときに、ドレスなど難易度が高く大きなものを作ろうとすると、あまりの難しさに心が折れてしまうかもしれません。
初めて作る際には、オーナメントやブローチなど形の小さいものだと、挑戦しやすいでしょう。
作品例や作り方は、本や手芸用品のサイトなどに掲載されているので、参考にしながら決めていくといいかもしれませんね。
自分で作った作品をバックや服に付けられるなんて、ワクワクしますよね♪
作品に合わせて糸やパーツなどの材料を購入しよう!
オートクチュール刺繍には、生地や糸、ビーズ、スパンコールなど、さまざまな材料があります。
作りたい作品に合わせて、ピッタリの材料を選びましょう!
- 糸
オートクチュール刺繍では、フィガランという糸をつかうことをおすすめします。
フィガランはビーズ刺繍やパッチワークにも適している糸です。
コットンの細い糸で強度があり毛羽立ちもすくないため、ビーズや生地に通しやすいという特徴があります。
色や太さの種類が豊富なため、選ぶのも楽しみになりますね。
- ビーズ・スパンコール
ビーズとスパンコールは、生地に縫い付けて作品を作っていきます。
ビーズやスパンコールは材質や大きさ、色や形の種類が豊富にあります。
作りたい作品には、どのようなものが必要なのか考えて購入する必要があります。
色や形は作品の印象を大きくかえるものです。
どんな作品にしようか考えながら選ぶのも楽しい時間になりそうですね。
- 生地
オートクチュール刺繍では、オーガンジーという薄い生地を使うことが多いです。
オーガンジーは手元が透けて見えることや、適度なハリと強度があることから、作業しやすく綺麗に仕上がるんです。
おすすめはオーガンジーですが、どんな生地でも刺繍することはできます。
どんな色の糸にするか、ビーズの形や色、生地の材質など選ぶだけでワクワクしてきませんか?
こうやって考えながら選んでいく始め方3STEPの作業も、オートクチュール刺繍の魅力ですね。
ビーズの選び方については、後ほど紹介します。
道具の一部は100円ショップでも購入可能!
道具や材料の一部は100円ショップでも購入することができます。
初めから高価な道具を買うのは難しい、気軽に始めてみたいあなたにおすすめです♪
ダイソーで販売されている商品を紹介しますね。
- 直径13㎝の刺繍枠
- ビーズ・スパンコール
13㎝の刺繍枠は、天然の竹を使用しており軽くて丈夫な作りをしています。
ネジがついているので、生地を張って刺繍をすることができます。
また、ビーズやスパンコールも取り扱っているようなので、探してみてください。
ちなみに、ダイソーで販売されているスパンコールには、糸でつながっているタイプの商品がありました。
刺繍をするときに、スパンコールやビーズがばらばらになっているよりも、1本に繋がっているほうが縫い付けやすいです。
100円ショップでも便利な商品を気軽に購入できるなんて驚きですよね!
ぜひあなたも探してみてください♪
裏側から縫い付けるリュネビル刺繍は素早く正確な作業が可能
ビーズやスパンコールを生地の裏側から縫い付けるリュネビル刺繍は、素早く的確に作業することができます。
リュネビル刺繍は、オートクチュール刺繍の中で最もよく使われる技法です。
かぎ針を使って、生地の裏側から連続で素早く正確に、ビーズやスパンコールを留めることができるんです。
あらかじめ糸にビーズやスパンコールを通しておき、ビーズを送り出しながら、糸をかけて引き抜くように留めていきます。
リュネビル刺繍のやり方を習得すると、作品の完成スピードがあがりますよ。
リュネビル刺繍の技術で細かく繊細な作品や、より大きなものを作ることができるようになるかもしれませんね♪
オートクチュール刺繍のキットは初心者さんにおすすめ!
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オートクチュール刺繍のキットは、材料や説明書が付属しているので、初めて作るあなたも気軽に始められます。
毎回必要な数のビーズやスパンコール、糸や生地などの材料を買いに行くのは大変ですよね。
作り方は同じでも、ビーズの色や形、大きさが違うと全く違う作品になり、がっかりしてしまうこともあります。
また、刺繍を始めてから、ビーズが足りなくなってしまい刺繍の手が止まってしまうなんてこともあるかもしれません。
そんなあなたにおすすめなのが、材料と説明書が一緒になったキットです。
オートクチュールス刺繍のキットには、刺繍針を使って作るものと、かぎ針を使ってリュネビル刺繍で作るものがあります。
刺繍針を使って作る作品の方が、難易度は低く、初めて作るあなたにおすすめです。
キットがあれば、材料を選んで買うという手間を省くことができるので、すぐに作品作りを始めることができます。
刺繍針で作るおすすめのキットがあるのでひとつ紹介しますね♪
- オーバルピアス・クロスのペンダント・バタフライブローチの3種類がある
- 小さめのアクセサリーで初心者でも作りやすい
- 説明書と材料がセットになっていてすぐに始めることができる
オートクチュール刺繍が初めてであれば、材料と説明書がすべてそろったキットがおすすめです。
こちらのキットに入っている説明書には作り方だけではなく、材料の商品名や品番も書かれています。
また同じブローチを作りたい場合や、色違いで作ってみたいなど様々な思いをかなえてくれますよ♪
私のおすすめはバタフライブローチです。
4㎝×5㎝の小さな蝶々のブローチなので、作成時間も短く初心者さんにおすすめです。
完成したブローチをかばんや服につけて、オシャレを楽しむことができたら素敵ですよね。
あなたのお揃いや色違いの作品を、大切な家族やお友達にプレゼントしてみてもいいかもしれませんね。
刺繍は一度始めると夢中になって何時間も続けてしまうことがあるようです。
それだけ刺繍が楽しいということですね!
しかし、手元で細かい作業を続けると、肩こりや腰痛の原因になってしまうことがあります。
この記事を読んで、姿勢よく楽しく刺繍ができるといいですね。
オートクチュール刺繍は独学でも可能!おすすめの本や動画も紹介
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本やYouTubeには、オートクチュール刺繍を独学で学べるものもあり、手軽に楽しみたいあなたにおすすめです。
本は道具の準備から作品の作り方まで、幅広い内容を学ぶことができます。
YouTubeでは、作品の作り方だけではなく、ひとつひとつの刺繍技法や糸の止め方など細かな部分を学ぶことができます。
初心者から経験者までレベルに応じて学ぶことができるのが、嬉しいポイントですよね。
本やYouTubeであれば、あなたの時間に合わせていつでも作品作りをすることができますね。
キット付きの本なら学びながら実践できて独学にもおすすめ!
本にはキット付きの商品もあり、学びながら実践できて、独学にもおすすめです。
「はじめてのオートクチュール刺しゅう新装版」は初心者さんにおすすめの本です。
必要な道具やテクニックを学ぶことができるだけではなく、すぐに作れるキットも付いています。
オートクチュール刺繍の人気作家さんの作品を見ることもできます。
QRコードがついており、動画でも刺繍の仕方を独学することができますよ。
上級者向けの本もあるので、あなたに合った本を見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。
YouTubeでは技法を動画で学べてイメージしやすい♪
YouTubeでは基本的な道具の使い方や、技法を動画で見ることができるので、初めてでもイメージしやすいです。
こちらの動画では、基本的な縫い方であるチェーンステッチを紹介しています。
実際の縫い方は本より動画の方が分かりやすいと感じることも多いのではないでしょうか。
このような刺繍技術以外にも、作品の作り方や道具の紹介をしている動画もありますよ。
手の動かし方や、糸処理の方法など初心者むけの動画もたくさんあるので、無料で学びたいと考えるあなたにおすすめです。
YouTubeであれば、巻き戻して何回も見たりしながら自分のペースで進めることができそうですね。
対面で学ぶことで難しい作品も!認定資格もとれる通学講座
通学講座で学ぶことで、難しい作品に挑戦したり、認定資格の取得を目指すこともできるんです。
東京・横浜・名古屋・大阪にはヴォーグ学園というハンドメイドの講座を展開しているところがあります。
本や動画は自分のタイミングでできるけれど、長続きせずに挫折してしまうなんてことはありませんか。
また、本や動画をみてわからないところがあっても、自身で解決することは難しいなど悩みも多いのではないでしょうか。
通学講座でオートクチュール刺繍を習うことで、基礎から応用まで学ぶことができるんです。
また、刺繍好きなお友達もでき、作った作品を褒め合ったり、おすすめの材料など情報交換もできるかもしれません。
綺麗なオートクチュール刺繍の作品ができるだけではなく、同じ趣味を持つお友達ができるのは幸せですね。
希望者は一般社団法人日本オートクチュール刺繍協会の審査を受けて、認定資格を取得することもできるんです。
初心者から始めて少しずつステップアップして、認定資格取得までできたら嬉しいですね。
職人や講師になりたいあなたにはレッスン受講がおすすめ
オートクチュール刺繍の職人になりたい、講師としてたくさんの人に教えたい、作品を販売したいあなたにはレッスン受講をおすすめします。
趣味でアクセサリー作りを楽しみたい場合は独学でも可能ですが、職人を目指すにはプロからレッスンを受けて学ぶ方が効率よく学ぶことができます。
また、オートクチュール刺繍は刺繍針を使う方法と、かぎ針を使う方法の2つがあります。
かぎ針で縫うリュビネル刺繍の方が縫い付ける技術の難易度が高いんです。
まず初めに刺繍針で試してみて、もっとたくさん作品を作りたい、リュビネル刺繍に興味があると思ったらかぎ針に挑戦するのもいいかもしれませんよ♪
なんとパリにある高級仕立て服の団体であるオートクチュール組合の正会員に認定され、大きな功績を残された日本人デザイナーがいるんです!
デザイナーの森英恵さんは、主婦業をこなしながら洋裁を学び、戦時中の過酷な体験も乗り越えて素晴らしいデザイナーになられたそうです。
森さんのほかにも、パリで活躍されている日本人デザイナーが紹介されていますので、この記事もぜひご覧ください。
オートクチュール刺繍ではビーズなどのパーツが豊富にある!
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オートクチュール刺繍で使用するビーズやスパンコールには、数えきれないほどの種類があるんです。
作品を作っている途中でビーズが足りなくなったり、同じものをもう一つ作ってみたくなったりすることがあるのではないでしょうか!?
あなたが使っているビーズやスパンコールがどこで買った、どんなビーズなのか分からないと困ってしまいますよね。
手芸屋さんなどに行くと、ずらっと並んでいて、見ているだけでも楽しくなっちゃいますよね♪
ビーズやスパンコールを管理するコツや、よく使われる種類についてお伝えします!
オートクチュール刺繍でよく使われるビーズを紹介
オートクチュール刺繍ではシードビーズ、ガラスパール、ライトストーンを使用することが多いです。
ビーズは形や大きさの種類も豊富で、色の違いも含めると数えることができないくらいの種類になります。
その中でも使用する頻度の高いシードビーズについて紹介します。
シードビーズは種のように小さいビーズのことで、サイズは「特小」「丸小」「丸中」と表記されます。
形は、六角柱にカットされた六角ビーズ、細長い筒状の竹ビーズなどがあります。
手芸用品店や100均でも販売されている、とても身近な商品なんです。
少し高級なチェコ製のシードビーズも有名です。
サイズ表記が異なり、日本の丸小ビーズが、チェコ製の11/0と同じくらいのサイズになります。
チェコ製のビーズは数字が大きくなるほどビーズは小さくなりますので注意が必要です。
作りたい作品に合わせてビーズの色や形を選ぶだけでなく、日本製やチェコ製など国の違いも楽しむことができますね。
オートクチュール刺繍に使うスパンコールのおすすめ3つを紹介
オートクチュール刺繍で使うスパンコールのおすすめ3つを紹介します。
スパンコールは金属やプラスチックでできたもので、丸くて平らな形をしているものが多いです。
たくさんある種類のなかで、オートクチュール刺繍でよく使われるもの3つを紹介しますね。
- 平丸スパンコール
平で丸い形で中央に穴が空いているスパンコールで、オートクチュール刺繍では一番多く使われているものです。
表と裏では質感が異なり、綺麗な輝きのある面を表として使用します。
- 亀甲スパンコール
丸い形で平丸スパンコールと似ていますが、亀の甲羅のような形をしていることからこのように呼ばれています。
凹んでいる面が表になり、オートクチュール刺繍の作品をより華やかにしてくれますよ。
- ソレイユスパンコール
放射状に凸凹模様が入っているスパンコールです。
フランスのメーカーで手作業で型抜きされている高価なものなんです。
手作業で作られたスパンコールをひとつずつ縫って作られた作品は、繊細で上品な仕上がりになりそうですね。
紹介したスパンコール以外にも、四角やお花の形をしたスパンコールもあります。
スパンコールは丸いイメージがありますが、四角やお花の形のもので作品を作ったらより華やかになりそうですね。
スパンコールは小さいもので2mmほどで、大きいものだと10mmを超えます。
ビーズやスパンコールが糸に通された状態で販売されているものがあります。
オートクチュール刺繍では、たくさんのビーズやスパンコールを記事に縫い付けていきます。
ひとつひとつビーズを拾って縫い付けていくのは大変で、心が折れてしまうかもしれません。
糸通しされたものであれば、素早く連続して縫い付けることができるのでおすすめです。
ビーズやスパンコールの購入は記録するのがおすすめ!
ビーズやスパンコールには、色や大きさだけではなく、形や加工方法まで細かな違いがあるので、記録しておくのがおすすめです。
購入時のパッケージなどに記載されているのを残しておく、ノートに書いておくなど方法はたくさんありそうですね。
可愛い手帳やノートに書いて残しておくのも楽しいですよ♪
また、手芸用品店が出版している本であれば、本に載っている作品ごとに使った材料の名前や番号が書かれているものもあります。
手芸用品店の店舗や通販で、ビーズやスパンコールの番号から商品を探すことで、同じものを購入することができます。
同じ材料でもう一度アクセサリーを作ったり、色違いを作ったりして楽しむことができそうですね。
まとめ
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- オートクチュール刺繍の始め方は道具の準備・作品の決定・材料の購入の3STEP
- オートクチュール刺繍のキットは、材料や説明書が付属しており気軽に始めることができる
- 本やYouTubeを使うと、オートクチュール刺繍の始め方から作品作りまで、独学で学ぶことができる
- ビーズやスパンコールはたくさん種類があり、糸通しされたものがおすすめ
道具や材料の選び方、勉強方法など初心者さん向けに説明してきました。
オートクチュール刺繍の始め方は簡単で、初心者から経験者までレベルに応じて作品を作ることができます。
楽しみながら作品を作ってみてくださいね。
刃先が細いのでオートクチュール刺繍だけではなく、様々なハンドメイドの作品作りに活躍してくれます。
素敵なはさみが1380円で買えるのはお得です。
色や形を選ぶことができるので、あなた好みの1本を探してみてはいかがでしょうか♪
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