テレビの中継や中華街などでせいろから蒸気が出ている光景を見ると、なんだか蒸し料理が食べたくなりますよね。
せいろがあれば、自宅でも簡単に蒸し料理を作ることができます。
今回はせいろ初心者の私が、選び方から保管の仕方までまるっと調べてみました!
濡らすときと濡らさないときの違いをしっかり見極めて、私と一緒に蒸し活を始めましょう!
こちらの商品はせいろ料理に必要なものがすべてついた、初心者にはうれしいセットです。
IHにも対応しているので、どのご家庭でも使える優れものです♪
Yahooの商品は高さ調整輪の付属品がついています。
目次
せいろは濡らす濡らさないで長持ち具合が違う!使い始めの手順も!
せいろは料理に使う前にきちんと濡らすか濡らさないかのひと手間で、汚れやにおいを防ぎ壊れにくくもなります。
せいろは木や竹でできているので、汚れやにおいを吸収しやすく、使い始めと料理に使う前の濡らすひと手間がとても大切になってきます。
買ったばかりのものは、水に浸して一日乾燥、必要なら空蒸しを行います。
さらに料理の前に濡らすことで、食材がくっついたり、汚れがつくことを防いでくれます。
食材からのにおい移りも軽減できて、臭くなることも防げますよ♪
せいろを濡らさないで使い始めると、すぐに壊れてしまう原因になってしまうんです。
せっかく買ったのに、使ってすぐ壊れてしまったらがっかりしますよね。
- 木が収縮することによる割れ・歪み
- 焦げ
- カビ
- 急激な乾燥
使う前に濡らさないと、木が収縮することで割れてしまったり歪んでしまうので、使えなくなってしまいます。
また、焦げ予防にも大切です。
水が染み込んでいない状態で使うと熱で焦げやすくなります。
あんなにガンガン熱を受けているのに焦げないのは、せいろに染み込んだ水が、熱から守ってくれているからなんですね♪
では買ってから使い始めるまでに、どんなことをすればいいのかを具体的に解説します!
買ったばかりのせいろは水に浸して乾燥することで強度が増す!
買ったばかりのせいろは、水に浸して一日乾燥することで強度が増して壊れにくくなります。
買ったばかりの場合は、まずは水に浸しましょう。
せいろがすべてつかるように水に浸し、15~30分ほど置く。
水に浸したら水分を拭きとって、風通しの良い日陰で一日しっかり乾かす。
木の種類によって時間は異なりますが、15~30分ほど水に浸します。
水に浸す時間は長すぎると劣化につながるので、必ず説明書を読んで、適した時間で行ってくださいね!
えっ、水に浸せと言っておいて、劣化するってどういうこと!?って思いますよね。
「水に浸しておこう」とそのまま長時間つけておくと、木が必要以上に柔らかくなりすぎてしまい壊れる原因になります。
感覚としては杉は弱いのでさっと浸す程度、ヒノキは長めにといった感じです。
必ず説明書を読んで適した時間で行ってくださいね!
水に浸したら水分を拭きとって、風通しの良い日陰で一日しっかり乾かしましょう。
使い始めのこのひと手間で強度が増すので、せいろを長く使うことができて愛着が湧きますよね♪
空蒸しは汚れを浮かせて木の香りもやわらげてくれる!
空蒸しをすることで、木くずや汚れを浮き出させて、せいろ自体の香りもやわらげてくれます。
空蒸しとは、食材を何も入れない状態でそのまま蒸すことです。
- 木くず・汚れを浮き出させてくれる
- 水分がせいろになじんで、壊れにくくなる
- 木のアクを抜いて、せいろの香りをやわらげる
使い始めのせいろには、細かい木くずや汚れが付着しています。
空蒸しをすることで、木くずや汚れが浮いてきて取りやすくなります。
この空蒸しを何度かすることで、木の香りが和らぐので、においが苦手なあなたも気にならなくなりますよ♪
鍋にたっぷりお湯を沸かし、せいろに食材を入れずに15分ほど蒸す。
蒸したら少し冷まして水洗いをする。
水分をふき取り、風通しの良い日陰でしっかり干す。
実はとっても簡単なせいろの使い始めの下準備。
私のように料理が苦手だと、「せいろ」というだけで気後れしてしまいがちですが、とても使い勝手のいい調理器具なんです。
野菜や肉などの食材を蒸すだけで、1品おかずができてしまうなんて最高ですよね♪
さあ、ここまで出来たら、あとは使うだけですよ!
料理前には毎回濡らす!使い始めは短めの蒸し時間で!
料理をする前には、せいろを毎回濡らしてから行い、最初の4~5回は短めの蒸し時間で行いましょう。
下準備が終わったので、いざ料理をしていきます!
せいろで料理をするときは、毎回水でさっと濡らしましょう。
水を溜めてその中にさっとつけると、濡れていない場所をなくすのでいいですね。
せいろを使い始めてしばらくは、水の吸収と乾燥で木が収縮を起こします。
4~5回ほど使えば、だんだん収縮も収まってきますので、それまでは蒸し時間も10~15分ほどと短くしておきましょう。
最初から30分など長時間蒸すと、歪みや割れが出て壊れることがありますので、様子を見ながら徐々に蒸し時間を延ばしていきましょう!
始めの頃は、温野菜を作ったり冷ご飯の温めなどが短時間でできておすすめですよ♪
うまく蒸せないときは何かが間違っているのかも⁉
こちらの記事を読んで、せいろの基本的な使い方をマスターしましょう。
せいろは洗わないでよく乾燥!汚れがついても洗剤を使うのはNG!
せいろは汚れがつかない限り洗わないで乾燥させ、汚れがついても洗剤を使ってはいけません。
せいろは、使用中常に高温の蒸気にさらされていて、すでに殺菌されている状態です。
そのため、汚れがつかない限り洗わないで大丈夫です。
むしろ濡らし過ぎると劣化が早まってしまうんです。
良かれと思って洗ったのに、せいろが劣化してしまったら元も子もないですよね。
- 食材がくっつくなど汚れがついてしまったら
肉まんの生地などの食材がくっついてしまったら、タワシなどを使って水洗いで落としましょう。
- 油汚れがついてしまったら
肉汁やソースなどの油汚れがついてしまったときは、同じようにタワシなどを使ってぬるま湯で洗いましょう。
この時、洗剤を使ってしまうと、せいろが洗剤を吸収してしまいますので、洗剤を使って洗わないようにしましょう。
洗剤の代わりに塩を使うのもおすすめです。
塩の研磨作用にあわせて、ぬめりやにおいを取ってくれる効果があります。
塩なら元々口に入れるものなので、安心して使うことができますよね♪
洗った後は風通しの良い日陰でしっかり干してあげましょう。
せいろの乾かし方のコツは重ならないように日陰で風通し良く!
せいろを使った後は、それぞれが重ならないように風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させます。
せいろは乾かし方が不十分だと、保管している間にカビが生えてしまう原因になります。
- 水切りかごで重ならないように立てかける
- 食器ラックなどの、下からも風の通る棚に置く
- S字フックなどで引っかけて吊るす
乾かすときは、せいろ同士が重ならないようにして、たまにひっくり返しましょう。
出来れば上下左右から風が通るように干せると、しっかりと乾燥させることができます。
かごやラックに接触しているところは、他の部分よりもカビやすいので、くっつきっぱなしにならないように気をつけましょう。
ただし、しっかり乾かそうと思っても、直射日光に当てて乾かしてはいけません!
直射日光に当てて乾かすと、せいろが急激に乾燥してしまい、歪みや割れなどの壊れる原因になります。
その他、エアコンの風が直接当たる場所や、暖房器具や乾燥機の近く、真夏の暑い時期に長時間干しっぱなしなども避けたいですね。
しっかり乾かすのが乾かし方の基本ですが、一気に水分を飛ばすような急激な乾燥は、絶対にしないようにしましょう!
せいろは高温多湿の場所に置かない!長期保存なら新聞紙でくるむ!
せいろは高温多湿の場所には置かないようにして、すぐに使わないなら新聞紙や通気性の良い布で包んでから保管しましょう。
せいろを保管するときの一番の敵は湿気です。
湿気がこもってしまうと、カビが生える原因になってしまいます。
せいろは他の調理器具と違い、表面をコーティングされていないので、正しい保管をしないとすぐにカビが生えて使えなくなってしまいます。
- 2~3日ごとなど、数日おきに使う場合
そのまま風通しの良いラックなどに置いて保管しましょう。
- 長期保存する場合
新聞紙や麻や綿などの通気性の良い布で包んでから、棚などで保管しましょう。
初心者がやってしまいがちなのが、ビニール袋に入れて保管する方法です。
これは、湿度を上げてカビが発生しやすくなるのでNGです。
冷蔵庫の上やシンク下への保存も、湿気が多いのでせいろの保管場所には適していません。
万が一カビが生えてしまった場合、木の繊維に菌が入り込んでしまっているので、きれいに落とすことはできません。
そんなときは、潔く買い替えましょう。
しっかり乾燥して、風通し良く湿気をためないこと、これを守ればあなたもせいろを長く愛用することができますよ♪
せいろの選び方で大切なのは何を作りたいか!和と中華の違いも!
せいろには和せいろと中華せいろがあり、どんな料理を作りたいかで選び方が変わります。
深さがあり、厚みのある木製のふたと、底のすのこが外せる構造なのが特徴です。
重いふたで蒸気を閉じ込めることができるので、短時間で蒸しあがります。
背の高い素材や、ボリュームのある素材を蒸すのが得意で、大人数の料理を作るときに便利です。
食材に水滴が落ちやすいので、蒸し布をはさむなどの対策をして使いましょう。
茶碗蒸しやおこわ、赤飯などを作るのに適しています。
ドーム型に編まれた竹製のふたと、枠とすのこが一体になっている構造が特徴です。
蒸気を逃がしやすいので、食材に水滴が落ちにくくなっています。
深さが浅いので、数段重ねて使うことができます。
点心や中華まんなどの、背の低い素材を蒸すのに適しています。
私の中では中華まんなどの中華のイメージが強かったのですが、言われてみれば茶碗蒸しやおこわは深さのある、少しどっしりした感じのもので蒸していますよね。
私のような初心者さんが初めて買うときは、料理の幅が広い中華せいろがおすすめです。
サイズの選び方は、1人用なら15~21㎝、2人用なら21~24㎝、3人以上なら24㎝以上のものが最適です。
鶏肉や魚の切り身を蒸すには18㎝くらいのものがちょうどよいので、まずは2段ほど買って使ってみるのも良いですよ。
調理に慣れてくれば、メイン料理用に少し大きめのサイズ、サブの料理用に小さいサイズといった選び方をするのもアリですね。
調理していくうちに作りたいものがどんどん増えて、あなたの料理の幅が広がること間違いなしですよ♪
こちらの記事はのどの痛みを抑える薬膳の食材や、おすすめのレシピが書かれています。
薬膳にはせいろが大活躍するので、あなたに合った食材を蒸して、風邪対策をしてみてはいかがでしょうか!
せいろの素材は主に杉と竹とひのきの3種類!価格や耐久性で選ぶ!
せいろは主に杉・竹・ひのきの3種類で、価格や耐久性が異なります。
価格が最も手頃です。
杉の香りが強いので、木の香りが苦手だと使いづらいかもしれません。
耐久性が弱くなるので、30分以上の調理には不向きです。
初めてのせいろとしては、取り入れやすいです。
価格が手頃です。
香りが弱いので、食材に木の香りを移したくない場合におすすめです。
杉よりもやや耐久性はありますが、こちらも30分以上の調理には不向きです。
価格が最も高価で、ほのかにヒノキの香りがします。
強度が強く耐久性が高いので、正しい使い方や保管をすれば、一生モノの調理器具にすることができます。
90分くらいまでの長時間調理に向いています。
どれを選ぶかは完全に好みになりますが、初心者さんは価格の安い杉を、少し慣れてきて買い替えるなら竹を検討。
扱いに慣れて一生モノのせいろが欲しいと思ったら長く使えるヒノキと、段階を踏んでいくのもいいかもしれません。
お店で店員さんに聞いてみたり、実際に手に取って、しっくりくる商品を選ぶのもいいですね♪
せいろの鍋は代用できる!手持ちのフライパンに蒸し板を合わせる!
せいろ用の鍋を購入しなくても、家にあるフライパンなどに蒸し板を合わせて代用することができます。
せいろを使うときになくてはならないのが鍋です。
専用の鍋はふちの部分が一段下がっていて、せいろを固定することができるのでとても便利です。
しかし、サイズ違いのせいろを複数買ったり、初めて買ったりする場合は、手持ちの鍋やフライパンを代用したいなと思いますよね。
私も、なるべく手持ちのもので代用できないか模索してから買うことが多いので、そんなあなたの気持ちはとってもわかります。
実は専用の鍋がなくても、家にあるフライパンや鍋で代用は可能です!
- 注ぎ口のない、ふちの広いもの
- 持ち手がふちから3㎝以上離れているもの
蒸し板という、せいろと鍋の間にかませる板を買えば、大きさが合わない鍋でも使うことができて、せいろの焦げも防いでくれます。
私が手持ちのもので蒸すなら、持ち手の取れるフライパンが使いやすいのかなぁと思いました。
普段使っているもので料理ができれば、新しく鍋を買う必要もなくて、あなたも置き場所に悩まずに済みますね。
まとめ
- 料理に使う前に濡らすか濡らさないかのひと手間で、汚れやにおいを防いで壊れにくくなる!
- 汚れがつかない限り洗わないで乾燥させて、汚れがついても洗剤を使ってはいけない!
- 使った後は、それぞれが重ならないように風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させる!
- せいろには和と中華があり、どんな料理を作りたいかで選び方が変わる!
せいろは使う前に濡らすか濡らさないかで、長持ち具合が違ってくることがわかりました。
使う前はきちんと濡らすことでせいろの保護を、使った後は濡らさないでしっかり乾かすことで、長く使うことができます。
使い方やお手入れ方法を身につけて、ステキな蒸し活ライフを送りましょう♪
せいろを揃えるなら、蒸し板や鍋がセットになっているこの商品はいかがでしょうか。
ちょうどいいサイズで、食卓にそのまま出せるのも魅力的です♪
蒸し板がついているので、これから他のサイズのせいろを買う時にも重宝しますよ!