天然石のカットを自分でするなら2種類のやすりで研磨!キットで手軽に

宝物のように感じられる天然石を、自分でカットすることはできないかな?とお思いのあなた。

天然石は、石の種類によっては自分でカットできるものもあるんです♪

  • 天然石を自分好みの形に加工することはできる?
  • 天然石のカットの種類にはどんなものがある?
  • 100均アイテムで石磨きができるって本当?

天然石のカットの方法について、このようなことがわかりました。

この記事でわかること
  • 天然石は、キットや教室を利用すれば自分でカットまたは研磨することができる!
  • 天然石のカットの種類は、小さな面が連なったファセットと、表面が丸いカボションに大別される
  • 100均アイテムを使って、手軽に石磨きにチャレンジできる

お守りとして人気の天然石を自分でカットして、自分だけの石を作りましょう!

お家で天然石を磨くなら、紙やすりが不可欠です。

さまざまな目の粗さの紙やすりが揃っており、使いやすくてコスパ抜群。

工具屋さんに行かなくても購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

天然石のカットを自分でするならキットの活用か宝石研磨機で!

天然石を自分でカットするなら、キットなどを利用して石を磨いたり、工房などにある宝石研磨機を使う方法があります。

天然石を手作業で磨くにあたって、必要な道具は次のようなものです。

  • 金属やすり
  • 耐水ペーパー(紙やすり)300番程度から1500番程度まで複数枚

天然石を自分で磨くのに絶対に欠かせない道具は、わずか2種類だけ!

紙やすりについては、目の粗いものや細かいものを使い分けますので、セット販売されているものを選ぶと便利です。

紙やすりには「番手ばんて」と呼ばれる番号がついており、数字が大きくなるほど目が細かくなります。

天然石を削る場合は、数字の小さなものから使い始め、徐々に数字の大きなものに移っていきます。

あるいは、金属やすりの代わりに目の粗い紙やすりを使う方法もあり、いずれにしてもとてもシンプルですね。

天然石と必要な道具が揃ったキットを使えば、手間なく始められて石を磨く作業に集中でき、作業を存分に楽しむことができますよ♪

あとは水と、汚れてもよい布や紙(作業台に敷く)があれば便利です。

紙やすりを作業台に固定するために、ガムテープで留めるというやり方もあるようです。

作業手順には3つの工程がありますが、基本は「ひたすら磨く」だけ。

作業スペースも大きくなくてよいので、リラックスできる雰囲気を作って挑戦してみてはいかがでしょうか。

STEP1

表面をざっと磨くことで下準備をする(金属やすりor300番以下の紙やすり)

こちらは、石の表面が白っぽく見える場合に必要な処理です。

金属やすりか耐水の紙やすりで、白っぽい部分がなくなるまで石を磨いていきます。

金属やすりを使う場合は、石を一定の方向に動かして磨きます。

STEP2

つやを出すように磨いていく(紙やすり400番~600番~800番)

紙やすりを使い、少しずつ細かく石を磨いていく工程です。

STEP1で金属やすりを使っている場合は、紙やすり800番から始めることもできます。

磨いている途中で細かい傷が気になったときは、ひとつ前の番手の紙やすりで磨くとあとが楽になるそうですよ。

水晶やフローライトのように、濡らしても大丈夫な石であれば、少し水をつけて磨くと作業がしやすくなります。

STEP3

仕上げ磨き(紙やすり1000番~1200番~1500番)

ここからはあなたのお好み次第、納得のいくつやが出るまで磨いていきます。

磨き終わったあとは柔らかい布で拭いたり、濡らして大丈夫な石であれば水洗いして拭くと細かな粉がとれます。

「面白そう、やってみたい!」というあなたに、手軽に挑戦できるキットをご紹介しますね。

私は動画を見ているだけでワクワクしてきてしまいました。

手元の石が、磨くにつれて少しずつ輝きを増していくなんて楽しいですね。

あるいは、まさしく宝石職人のように、宝石研磨機を使ってカットする方法もあります。

天然石をカットするのはファセッターと呼ばれる画像のような機械であり、石を研磨することができます。

ファセッターを使った宝石研磨の手順は次のようなもので、手作業で磨く場合と同じく、作業の大半は「ひたすら磨く!」ことのようです。

STEP1
  • 天然石を作業用の棒に取り付ける

ドップワックスと呼ばれるロウのようなものを溶かし、天然石と棒をくっつけます。

このとき、天然石を棒にまっすぐ取り付けることがポイントとなります。

続いて、ファセッターの目盛りを指定された高さと角度に設定します。

ここまでが準備段階となり、削る前にこうした作業をおろそかにしないことが大切です。

STEP2
  • 荒削り→磨き、といった手順を繰り返し、面を形作っていく

デザインによっては、一度天然石と棒を外し、ひっくり返して石のおしりにあたる部分も磨く工程が必要です。

ちなみに、宝石の一つひとつの面をファセットといい、これを形作ることで徐々に石が立体的に見えてきます。

ファセッターを使った研磨は設備が使える場所を探すなど、手間がかかるものの、思い切って挑戦すれば本格的な仕上がりに満足できそうです。

ファセッターを用いた天然石のカットは、専用の機械を手に入れることが必要であり、作業に多少の危険も伴うため、おうちで挑戦するにはハードルが高くて大変かも…。

ファセッターを使ってみたい!という場合は、研磨体験ができる教室を探してみましょう。

ファセッターを使えば、さらにさまざまなデザインに仕上げることができるそうですよ。

天然石は硬度によって磨きやすいものがある

天然石には硬度と呼ばれる固さの指標があり、石の内部の状態にも「クラック」「インクルージョン」といった呼び名があります。

天然石のカットを自分で行うにあたって、知っておきたいことを確認していきますね。

  • 天然石の硬度

天然石の種類によって硬度に違いがあり、自分でカットしやすいものとそうでないものがあります。

天然石の硬度は「モース硬度」と呼ばれる指標ではかることができます。

これは、石をひっかいたときの傷のつきやすさで、1~10までの数字で表されます。

硬度が最高の10にあたるのはダイヤモンドで、参考までに人間の爪は2.5、木工用の釘は4.5、人間の歯は7くらいです。

手作業で磨けるのは硬度5程度であり、硬度7程度でも磨ける天然石があります。

それ以上のものを手作業で磨くのは難しいと言えそうです。

硬度石の種類
石こう、琥珀
4ほたる石(フローライト)
5.5オパール
7水晶
8トパーズ
9コランダム
10ダイヤモンド

手作業で磨きやすい硬度の天然石には、水晶、琥珀、フローライト、オパールなどがあります。

磨きたい天然石を見つけたら、「○○ 硬度」と検索して調べてみるのも良い方法ですね。

  • 天然石に関する用語

天然石を自分でカットするとき、よく使う言葉について確認しておきましょう。

  • 原石げんせき:宝石に加工される前の石。磨かれていない状態
  • ルース:裸石はだかいしといわれ、磨かれた状態。アクセサリーの素材として使われる

石をカットしたり磨いたりすることで、地球上にある「原石」を「ルース」に加工することができるということですね。

天然石を扱う上で知っておくと便利な言葉に「クラック」と「インクルージョン」というものもあります。

  • クラック:石に入っている亀裂や割れ目
  • インクルージョン:石が成長する過程で取り込まれた内包物(他の鉱物、空気、水など)

クラックが入っていると、宝石としての価値は落ちますが、パワーストーンのファンの間では光の反射がキレイなので人気があり、縁起が良いとされることも。

人工的にクラックのような加工を施した石もあるくらいです。

インクルージョンに関しても同様で、「混ざり物」ではありますが、天然の石である証であり、独特の輝きが人気を集めています。

こうした特徴のある天然石を大切に持つのも、愛着がわいて良いかもしれませんね。

お気に入りの「ルース」を手に入れたら、いつも身に付けていたいと思いませんか?

ワイヤーを使って、天然石をアクセサリーに加工する方法を知りたいあなたに、こちらの記事をおすすめします!

石を磨くのと同様、簡単な手作業で完成しますので、この機会に趣味を増やしてみてはいかがでしょうか。

天然石のカットの種類は主にファセットとカボションの2つ

天然石のカットは、複数の平らな面で構成されているものと、ドーム型の丸い面が特徴的なものの2つのパターンに大別されることが多く、石の種類によって適するカットが決まっています。

天然石を自分でカットしてみたいあなたなら、デザインの参考になる情報をお求めではありませんか?

天然石のさまざまなカットの種類について、整理してみました。

自分で真似できそうなカットを探してみるのも楽しいかもしれませんね。

天然石のカットにはたくさんの種類がありますが、大きく分けるとファセットとカボションの2タイプになります。

ファセットとは平らな面のことで、いくつもの小さな面が連なったデザインであり、主に透明な宝石に使われるカットです。

ダイヤさん

ダイヤの指輪を思い浮かべてみてください、小さな面がいくつも連なって光を反射する、憧れの…あれです。

宝石の表面の輝きと、内面の輝きの両方を引き出すことのできるカットです。

一方、カボションカットとは、コロンとした形が可愛らしい、ドーム型のカットです。

主に半透明・不透明の石に用いられ、模様のある石にも向いています。

トルコ石さん

丸いカットで石の魅力を引き出します。

ドームを高く研磨すると模様が綺麗に出ますよ。

なお、どちらのカットにも例外はあり、透明の石をあえてカボションカットにしたり、その逆のパターンもあるようです。

ファセットカットには「シェイプ」と呼ばれる分類があり、主に石を真上から見たときの形で種類が決まっています。

  • ラウンド・ブリリアントカット

18世紀初頭に考案され、ダイヤモンドの美しさを最も引き出せると言われているのがラウンド・ブリリアントカットです。

ラウンド・ブリリアントカットを押さえると、ほかのカットについても理解しやすくなりますよ。

真上から見ると円形になっているのが特徴で、ファセットの1個の面が三角形またはひし形で構成されており、全部で58面のファセットがあるそうです。

小さな宝石に、たくさんの面があるなんて気が遠くなりそうですね…。

これだけ繊細な細工であれば、世界中の女性をとりこにする美しさなのも納得です。

  • オーバル・ブリリアントカット

ブリリアントカットの一種で、形がオーバル(楕円形だえんけい)のものを指します。

ダイヤモンドの場合は58面、それ以外の宝石は69面のファセットで構成されます。

カットされたあとの石を大きく見せる効果があるそうです。

  • ペアシェイプ・ブリリアントカット

ペア(西洋梨)のような形から名付けられ、別名「ドロップカット」とも呼ばれる、しずく型のカットです。

こちらもブリリアントカットの一種で、天然石の販売サイトなどでもよく見られるカットです。

上品で優雅な印象を与え、幅広い年代から人気があるそうですよ。

  • ハート・ブリリアントカット

その名の通り、ハート型をしており、可愛らしくロマンチックな形です。

ペアシェイプ・ブリリアントカットのてっぺんに裂け目がある形と覚えればわかりやすいのではないでしょうか。

細かい装飾なしでもコーディネートの主役となってくれる存在感がありますよ。

  • プリンセス・カット

ブリリアント・カットを応用して、四角い形状にしたものを指します。

1970年に登場し、その名前から婚約指輪としても人気があります。

シャープな印象もあるため、モダンな雰囲気に合わせる場合や男性にも人気だそうですよ。

  • シングル・カット

ラウンド・ブリリアントカットよりもファセットが少なく、17面で構成されています。

メレダイヤ(ごく小さな粒のダイヤ)に使われるカットです。

ファセットで構成されたカットの中でも、四角形の面で構成されているものを「ステップ・カット」と呼び、次のような種類があります。

  • エメラルド・カット

深い緑色が特徴のエメラルドを美しく見せるカットで、四角形のカドを落としたような形が特徴です。

宝石のてっぺんにあたる「テーブル面」が広く、宝石の透明度を引き立てるカットとなっています。

  • バゲット・カット

長方形にカットされているこの形の名前は、フランスパン(バゲット)を由来としています。

ダイヤモンドなど、ほかの石の周りで引き立て役としてよく使用されています。

原石の結晶が長方形の宝石(トルマリンなど)に適しているそうですよ。

もうひとつの代表的なスタイルであるカボションカットについては、さらに簡単にまとめることができます。

  • シングルカボション:石の底が平らなもの
  • ダブルカボション:石の底がふくらんだもの
  • ホローカボション:濃い色の石の底をくぼませて、光の透過をよくしたもの
  • バフトップ・カット:ドーム状の下部がファセットカットになっているもの

いずれも、石の表面が丸くなっていることは共通しており、おもに石の底の形で分類されているのですね。

「平らな面で構成されているのがファセットカット、丸い表面が特徴的なのがカボションカット」と覚えたら、天然石のカットを考えるときのヒントになるかもしれませんよ。

その他、石に穴を空けるビーズ加工や、原石を板状に削り出すスライス・カット、宝石を彫るカメオやインタリオなどといった細工の仕方もあるようです。

宝石のカットについて、わかりやすくまとめてくれている動画をご紹介しますね。

キラキラした宝石を見ているだけで幸せ…というあなたには、ぜひおすすめの動画です!

天然石に関心のあるあなたなら、石のパワーを味方につけたいと思うのでは?

効果抜群とされている黒水晶について詳しくなれる記事がこちら。

石磨きは100均のストーンディフューザーで気軽に挑戦できる

100均アイテムのストーンディフューザーを使って、石磨き体験をすることができます。

天然石というとやはり貴重品、磨き方を失敗して傷つけてしまったらどうしよう…。

そんなあなたの不安を解消してくれる、石磨きの体験にぴったりのものがあるんです!

ダイソーで売られている「ストーンディフューザー」、330円でグラスの中に大粒の天然石が入っている商品です。

本来は石に別売りのアロマオイルを垂らし、お部屋に香りを広げるための商品です。

しかしこちら、本来の使い方だけでなく、石磨き体験にも使えるスグレモノ。

天然石ファンの界隈で静かに流行っているというこちらの100均アイテム、試さない手はありませんよ。

「ストーンディフューザー」にはいくつかの種類の石が売られていますが、中でも磨きやすいのがこちらのグリーンフローライト。

フローライトは硬度4という比較的柔らかい石で、手作業でも扱いやすいため、初めての石磨きでも取り組みやすいんです♪

こちらの商品はあくまでアロマのために販売されているものであり、紙箱に入っているため、購入前に石の大きさや形、色などを選ぶことはできません。

でも、1つの箱にゴロゴロと複数個の石が入っているため、気に入った石と出会える可能性は高いでしょう。

石磨きが330円で手軽に体験できるとあれば、魅力的ですよね。

用意するものは金属やすりと紙やすり、あとは水といらない布や紙(作業台に敷く)があれば十分です。

初めてでコストをかけたくない場合は、磨く道具を100均アイテムで揃えてみても良いでしょう。

グリーンフローライトの磨き方
  1. 金属やすりで石をざっと磨く
  2. 目の粗い紙やすり(600番程度)で磨く
  3. 徐々に紙やすりを目の細かいもの(1500番、2000番程度)に変えて磨き上げる

削っていくと、粉状のものが散りますので、石をときどき水に濡らすと作業台を汚さずに磨くことができます。

また、金属やすりに粉がついて目詰まりしてくるので、こちらも水で洗うと良いですよ。

こんな面白そうな作業があるのか!と、私もさっそくやってみました。

その結果、3時間ほどで、手の中には自分だけのオリジナル天然石が完成!

写真左が同じセットに入っていた原石、写真右が磨いたあとのものです。

わたし

試してみると、金属やすりで形をしっかり作り、紙やすりはつや出し程度に使うのが良さそうだとわかりました。

もっと目の細かい紙やすりで磨けば、さらにツヤが出るかも…、とどんどん欲張りになっていきます。

フローライトはとても柔らかく、傷つきやすい石です。

カット面が荒れて白くなってしまうことがあるため、気になる場合はベビーオイルなどを塗ると良いそうです。

柔らかく割れやすいため、取り扱うときは気を付けて、優しく持ってあげてくださいね。

まとめ

  • 天然石を自分でカットするなら、キットなどを利用して石を磨いたり、工房などにある宝石研磨機を使う方法がある
  • 天然石のカットは、複数の平らな面で構成されているものと、ドーム型の丸い面が特徴的なものの2つのパターンに大別されることが多く、石の種類によって適するカットが決まっている
  • 100均アイテムのストーンディフューザーを使って、石磨き体験をすることができる

天然石のカットなんてハードルが高いと思っていたあなたも、自分でやってみたくなりませんか?

キレイな天然石を眺めながら、自分で少しずつ削っていくのは至福の時間。

おうち時間やお子様の自由研究に、石磨きを始めてみるのもよさそうです!

自動車や包丁とぎなど、さまざまな目的に使えて便利なワーディストの紙やすりセット。

各サイズが複数枚入っているので、惜しみなく使うことができます。

多数の高評価は信頼の証、さまざまな人に使われている商品を手に入れてください!

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