ハイローストとシティローストの違いは焙煎度合い!味や香りも変わる

コーヒーを注文しようと思ったとき、「ハイローストやシティローストって何?」「種類が多すぎてどれを頼んだらいいかわからない」と悩んだことはありませんか?

  • ハイローストとシティローストの違いは?
  • ダークローストとミディアムローストの違いは?
  • シティローストはどんな味?
  • ハイローストを抽出するときの温度はどうしたらいい?

実はコーヒーは豆の種類だけでなく、焙煎度によっても味や香りが異なるんです!

私も詳しく知らなかったので、この機会に調べてみました!

この記事でわかること
  • ハイローストやシティローストの違いは焙煎ばいせん度!8段階に分類される
  • ダークローストとミディアムローストの違いは大まかな焙煎の深さ!
  • 酸味と苦味のバランスがよく、豆の特徴を活かしやすい
  • ハイローストを含む、中炒ちゅういりコーヒーの抽出温度は90度前後

この記事では、それぞれの特徴だけでなく、淹れ方やおすすめの飲み方まで解説しています♪

ハイローストとシティローストの違いを8段階の焙煎度で解説!

コーヒーは豆の焙煎ばいせん度の違いによって、ハイローストやシティローストなどの8段階に分類され、この加減によって酸味や苦味が大きく変わります。

焙煎とは、コーヒー豆を火でる(焼く)ことです。

豆を煎る加減を調節することで、酸味や甘み、苦味に違いを出すことができるんですよ♪

コーヒー豆の一般的な焙煎区分は、下記のとおりです。

焙煎区分
  • ライトロースト(極あさり)
  • シナモンロースト(浅煎り)
  • ミディアムロースト(浅〜中煎ちゅういり)
  • ハイロースト(中煎り)
  • シティロースト(中〜深煎ふかいり)
  • フルシティロースト(深煎り)
  • フレンチロースト(極深煎り)
  • イタリアンロースト(極深煎り)

コーヒー豆は焙煎の度合い、つまり加熱時間や熱の加え方によって、味や香りが大きく変わります。

どのくらい煎るかのポイントの見極めは難しく、見る人によって判断が異なることもあります。

どの豆でも長く焙煎するにつれて、酸味が消えて苦みやコクが増していくので、覚えておくとコーヒーを選ぶときの基準になりますね!

中でも、専門店などで販売されていることが多い区分は、「ミディアムロースト」「ハイロースト」「シティロースト」「フルシティロースト」の4つです。

ちなみに、ライトローストやシナモンローストなどの浅煎りは、豆の青臭さや酸味が強すぎて好まれにくく、販売されていることは少ないです。

フレンチローストやイタリアンローストは、販売している専門店もあるようなので、苦めが好きなあなたは、ぜひ探してみてください♪

エスプレッソ博士

ちなみに豆は、生の状態では生臭く、コーヒーらしさはありません。

あなた

焙煎はコーヒーの味や香りを決める、重要な工程なんですね♪

ミディアムローストは苦みが少なく酸味が特徴的!

一般的に、浅〜中煎ちゅういり程度とされていることが多いミディアムローストは、苦みが少なく強い酸味が特徴です。

コーヒー豆を煎ると、パチパチと弾け始める「ハゼ」という現象が2回起こります。

1回目のハゼの終わりくらいで、焙煎ばいせんを止めたものを「ミディアムロースト」と呼ぶことが多いそうです。

エスプレッソ博士

別名「アメリカンロースト」と呼ばれることもあり、多めのお湯で抽出するアメリカンコーヒーを淹れるのにもおすすめです!

ハイローストは味のバランスがよく喫茶店でも多く使われている

ハイローストは酸味と苦味のバランスが良く、クセが少ないので、喫茶店でもよく用いられているコーヒーです。

1回目のハゼと2回目のハゼの中間程度の焙煎ばいせん度合いになります。

時間にすると、最初のハゼが起こった後、大体1分〜1分半ほどが目安のようです。

ミディアムローストよりも酸味が少し落ち着き、甘みやコクが出てきます。

シティローストはコーヒーらしい苦味を感じられる頃合い

シティローストは、コーヒーらしい苦味を感じられる頃合いで、バランスがよく万人受けしやすいのが特徴です。

酸味が苦手なあなたは、ハイローストよりも挑戦しやすいでしょう。

2回目のハゼが起こる前後のタイミングまでったもので、この辺りから豆の味や香りを感じやすいです。

また、苦みが目立ってくるのも、このあたりが多いと言われています。

ハイロースト同様、カフェや家庭でもよく使われています。

私は酸味より、苦みがあるコーヒーが好みなので、シティロースト以降を注文することが多いです!

あなた

注文するときに迷ったら、バランスのいい、ハイローストやシティローストを基準にしてみるといいですね♪

エスプレッソ博士

シティローストの苦みが強いと感じる場合はハイロースト。

逆にもっと濃いコーヒーが好みの場合はフルシティロースト、という風に調節することで、好みのコーヒーを見つけやすいですよ。

フルシティローストはコクや苦味が強いコーヒーが好きな人向け♪

フルシティローストはシティローストよりも強めの深煎ふかいりなので、深く苦みがあるコーヒーが好きな人向けの焙煎ばいせん度合いです。

2回目のハゼの前半〜ピーク程度まで煎ったものが、フルシティローストの区分となります。

コクと苦みが強いので、アイスコーヒーやカフェオレが好きなあなたにもおすすめですよ♪

同じ豆でも、加熱時間で味や香り、おすすめの飲み方が変わるなんて驚きです!

それぞれの特徴を知って、あなた好みのコーヒーを見つける参考にしてみてくださいね♪

ダークローストとミディアムローストの違いは焙煎度!3つに分類!

ダークローストとミディアムローストの違いは焙煎ばいせんの深さで、ライトローストを加えた3つに分類されます。

  • ライトロースト:浅煎あさい
  • ミディアムロースト:中煎ちゅうい
  • ダークロースト:深煎ふかい

コーヒーの焙煎度合いには、8段階の細かい分類と、よりシンプルな3分類(ライト・ミディアム・ダーク)の考え方があります。

細かい8分類とは違い、「ライトが浅煎あさいり」「ミディアムが中煎ちゅういり」「ダークが深煎ふかいり」とシンプルなので、覚えやすいですよね!

ざっくりと3つのカテゴリーの特徴を覚えておくだけでも、好みのコーヒー探しに役立ちますよ♪

あなた

スターバックスコーヒーでも、3つの焙煎度に分類されていました!

ライトローストは酸味や香りが強く紅茶に近い風味も味わえる

ライトローストは一般的に浅煎あさいりと言われており、酸味や香りが強く、豆によっては紅茶に近い風味も味わえます。

コーヒー豆は薄茶色で、豆の表面に油分がないのが特徴です。

浅煎りであるほど、豆本来の香りを保ち、抽出した際にもそれぞれの特性が際立ちます。

エスプレッソ博士

ライトローストは、コーヒー本来の味を楽しめる、ブラックでの飲み方もおすすめです!

ミディアムローストは焙煎によってより豊かな味わいを感じられる

中煎ちゅういりのミディアムローストは、焙煎ばいせんによって天然の糖分が変化して、より豊かな味わいが引き出されます。

豆によっては、チョコレートやブラウンシュガー、キャラメルのようなフレーバーと言われることもあるんですよ♪

豆は高温で長時間加熱され、ライトローストより少し濃い茶色になります。

エスプレッソ博士

エスプレッソ系の濃厚なコーヒーに使われることが多いので、ミルクとの相性も良いです!

もしあなたが、コーヒーにミルクを入れて飲むこと多いなら、ミディアムローストから試してみるのがおすすめですよ♪

ダークローストははっきりとした苦味と少ない酸味が特徴

深煎ふかいりのダークローストは、はっきりとした苦味と少ない酸味が特徴で、濃い味を好むあなたにおすすめです。

長時間の焙煎ばいせんにより、豆の表面はツヤのある黒色で、油っぽさが出てきます。

ダークローストにすればするほど、焙煎の風味が目立つので、コーヒー本来の特性は弱くなります。

その分酸味は少なく、まろやかな舌触りとコクを感じられるので、好みや気分の違いによって使い分けるといいですね♪

エスプレッソ博士

しっかりと濃い味なので、アイスコーヒーやカフェオレにも合いますよ!

スターバックスでもロースト具合で3カテゴリーに分類している

スターバックスコーヒーでは、コーヒー豆をロースト具合で「ブロンドロースト」「ミディアムロースト」「ダークロースト」の3つに分類しています。

それぞれの分類のコーヒー豆を紹介しますね♪

スターバックスでのコーヒー豆の分類

<ブロンドロースト>

  • ライトノート ブレンド

<ミディアムロースト>

  • ブレックファースト ブレンド
  • サイレン ブレンド
  • ケニア
  • パイクプレイスロースト
  • グアテマラ アンティグア
  • エチオピア
  • ハウス ブレンド
  • ディカフェ ハウス ブレンド
  • コロンビア
  • TOKYO ロースト

<ダークロースト>

  • スマトラ
  • コモド ドラゴン ブレンド
  • カフェ ベロナ
  • エスプレッソ ロースト
  • イタリアン ロースト
  • フレンチ ロースト

一覧で見てみると、スターバックスではたくさんの種類のコーヒー豆を扱っているんですね!

これだけ種類があれば、好みの味わいも見つけられそうです♪

ブロンドローストは中でも1番浅いロースト具合で、軽やかなコクと穏やかな風味が特徴です。

中程度のミディアムローストは、バランスの良い風味で万人受けしやすく、種類も豊富です。

ダークローストは最も深い味わいなので、ミディアムを試して「少し物足りないな」と感じるあなたにはピッタリかもしれませんね♪

シティローストの味は程よい酸味と苦味の両方の特徴を活かせる

シティローストは中煎ちゅういりと深煎ふかいりの中間であるため、酸味と苦味のバランスがよく、コーヒー豆の特徴をしっかり活かせます。

特有の香りも出てくる頃合いで、豆によってはローストナッツのような香りや、ブラックベリー、プラムのような風味を感じられることもあるでしょう。

名前の由来は「ニューヨークシティ」から来ていると言われており、ニューヨークでも一般的な焙煎度合いのようです。

日本でもレギュラーコーヒーの王道になりつつあり、酸味と苦味のバランスのよさから、カフェでもよく提供されていますよ♪

エスプレッソ博士

何気なく飲んでいるコーヒーはシティローストか、少し手前の焙煎ばいせん度合いであるハイローストが多いです!

コーヒーは、焙煎する際の熱の加え方や煎り具合などで、味や香りが異なります。

あなた

同じ豆でも、焙煎のやり方が変われば、何通りもの味を楽しむことができるんですね!

シティローストを美味しく淹れるポイントはゆっくり注ぐこと

ハンドドリップで美味しく淹れるためのポイントは、お湯をゆっくり注ぐことです。

今回は、最もポピュラーなペーパードリップを使った淹れ方を紹介しますね!

シティローストのコーヒーの淹れ方
STEP

ドリッパーのペーパーフィルターをセットし、コーヒー粉を入れる。

STEP

30ml程の湯を注ぎ、30秒程度蒸らしておく。

STEP

粉の中心から「の」の字を描くように、湯をゆっくり注ぐ。

ドリッパーの端(フィルター)にはお湯がかからないようにする。

STEP

3回に分けて、約2分程度で注ぎきる。

お湯が溜まると渋みが出てしまうので、なるべくゆっくり注ぐこと。

STEP

抽出されたコーヒーをかき混ぜたら完了。

ペーパードリップを含むハンドドリップでの淹れ方のポイントは、焙煎ばいせん度合いによって異なります。

たとえばシティローストのような、中〜深煎ふかいりのコーヒー豆に特徴的な「苦味」は、溶け出すのに時間がかかります。

逆に、浅煎あさいりコーヒー豆の特徴である「酸味」は、早くお湯に溶け出します。

あなた

抽出のされ方が異なるから、淹れ方も特徴に合わせて変わるんですね!

また、コーヒーでは豆が古かったり、抽出時間が長かったりすると、渋みを感じることがあります。

お湯を上からどんどん注いでしまうと、ペーパー内にお湯が溜まり、その間抽出され続けるので、渋みが出てきてしまうんです…。

この渋みは焙煎が浅い方が目立ちやすいですが、シティロースト程度の焙煎度合いでも感じることがあります。

美味しいコーヒーを淹れるためには鮮度の良い豆を使って、お湯がペーパー内に溜まらないよう、注意して淹れると良いでしょう♪

作業の合間や休憩時間に、コーヒーを淹れることも多いのではないでしょうか?

もし作業疲れでストレートネックに悩んでいるなら、ストレッチ方法を紹介している、こちらの記事も参考にしてみてください♪

シティローストに合うコーヒー豆のおすすめ3選♪

豆本来の味や香りをしっかり楽しめるシティローストに合う、おすすめのコーヒー豆3つを紹介します♪

おすすめコーヒー豆3選
  • 加藤珈琲店 ゴールデンブレンド
  • 珈琲きゃろっと お試しセット(グアテマラ産・コスタリカ産)
  • スターバックス ハウスブレンド

<加藤珈琲店 ゴールデンブレンド>

加藤珈琲店の人気商品「ゴールデンブレンド」は、酸味と苦味のバランスがよく、雑味がないスッキリとした味わいが人気なようです。

2025年2月現在では、1.5kg 4300円〜とコスパも良く、人気な商品です。

エスプレッソ博士

豆のままと、あらかじめ挽いてある商品を選べるので、あなたのスタイルに合わせられますよ♪

<珈琲きゃろっと お試しセット>

珈琲きゃろっとのお試しセットは、グアテマラ産とコスタリカ産の2種セットです。

グアテマラ産は花のような香りとフルーティーな味わいが特徴のコーヒー豆です。

しっかりとした甘みと芳醇な香りを感じつつ、後味はスッキリで飲みやすいところが人気なようです。

あなた

シティローストは風味を活かしやすい焙煎度合いなので、グアテマラ産の商品とは、相性抜群なんですね♪

<スターバックス ハウスブレンド>

スターバックスコーヒーの「ハウスブレンド」は、ローストナッツのような風味とコクが特徴です。

しっかりと苦みがあるので、ミルクを入れてカフェオレにするのもおすすめです。

あなた

店舗がたくさんあるので、直接商品や淹れ方の相談をしながら購入すると安心ですね。

同じ焙煎度でも、豆や細かな焙煎度合いで、全く異なる味わいになります。

好みにぴったりの商品が見つかれば、日々のカフェタイムがより特別なものになりますよね♪

ハイローストの抽出温度は90度前後が目安!

ハイローストを含む、中炒ちゅういりコーヒーの抽出温度は、90度前後が良いと言われています。

実は、コーヒーやお茶などの飲み物は、温度によって抽出されやすい味が異なるんです!

高温(90度以上)で淹れる場合と、低温(85度以下)で淹れる場合の特徴は、下記の通りです。

抽出温度による特徴

<高温(90度以上)の場合>

  • たくさんの成分が一気に抽出される
  • 特に、苦味や渋みが出やすい
  • 香りが立ちやすい

<低温(85度以下)の場合>

  • 成分がゆっくり抽出される
  • 甘みや酸味が出やすい

私は普段、沸かしたてのお湯でコーヒーを淹れていたので、抽出温度が味に関係しているなんて驚きでした!

中煎りのハイローストでは、苦味と酸味をバランスよく抽出させたいので、90度前後がおすすめなんです。

エスプレッソ博士

ちなみに、苦味や渋みが特徴である深煎ふかいりは低温で淹れるのがおすすめです。

あなた

高温で淹れると、苦味や渋みを抽出しすぎてしまうんですね。

ただし、80度未満では、抽出不足が起きる可能性があります。

せっかく美味しいコーヒーを手に入れても、抽出不足でしっかりと味わえなかったら、もったいないので、注意しましょう。

豆の種類や焙煎ばいせん度だけでなく、淹れるときの温度まで味に関わってくるなんて、コーヒーは奥が深いですよね!

「でも、毎回温度計で測るのはちょっと面倒だな…。」

そう思ったあなたも安心してください!

実は、お湯を沸かしたヤカンから常温のポットにお湯を移すと、温度が約7〜8度下がります。

つまり、沸かしたお湯を一度移し替えれば、90度前後になってハイローストなどの中煎りを淹れるのに、最適な温度になるんです!

温度計を使わなくても、大体の目安がわかるなんて、驚きですよね。

私も普段からコーヒーを飲むことが多いので、早速試してみたいと思います!

また、普段飲んでいるコーヒーにアマニ油を入れるとダイエット効果が期待できることを知っていますか?

入れる際の注意点も解説しているので、ぜひチェックしてみてください♪

まとめ

  • コーヒーは豆の焙煎ばいせん度の違いによって、ハイローストやシティローストなどの8段階に分類され、酸味や苦味に差がある
  • ダークローストとミディアムローストの違いは焙煎の深さで、ライトローストを加えた3つに分類される
  • シティローストは酸味と苦味のバランスがよく、コーヒー豆の特徴をしっかり活かせる
  • ハイローストを含む、中炒ちゅういりコーヒーの抽出温度は90度前後が良い

コーヒーは同じ豆でも、焙煎度に違いがあれば、味や香りが異なります。

中でも、ハイローストとシティローストは酸味や苦味のバランスがよく飲みやすいので、初めてコーヒーを飲む際におすすめです。

慣れてきたら、さまざまな焙煎度のコーヒーや淹れ方を試して、あなた好みの味を探してみてください♪

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