自家焙煎でハイローストに仕上がったコーヒーは、酸味と苦みのバランスある味わいが魅力です。
でも自分で焙煎をするとき、どのタイミングまで煎ればいいか迷っていませんか?
そこで、焙煎に興味があるけれどまったくの初心者だった私が、美味しい煎り方などについて調べてみました!
あなた好みのコーヒーを淹れられたら、日々のカフェタイムがもっと楽しめますよね♪
この記事を読んで、あなただけの美味しいコーヒー豆を焙煎してみましょう!
こちらの商品は、自家焙煎にチャレンジできるコーヒーの生豆です!
ハイローストに仕上げるのにぴったりなブラジル産の豆がブレンドされています。
コーヒー専門店が仕入れている豆なので、安心して買えますよ♪

目次
ハイローストにするタイミングは最初のハゼ後から2回目手前

コーヒー豆をハイローストに仕上げるためのタイミングは、最初のハゼ終わりから2回目のハゼ手前が目安です。
ハイローストとは、8段階あるコーヒー豆の焙煎度合いの4番目で、「中煎り」とも呼ばれます。
焙煎をするときにポイントになるのが「ハゼ」と呼ばれる、豆の中の水分が蒸発して鳴る音のタイミング。
このタイミングは2回あり、最初のパチパチとした音を1ハゼ、2回目のピチピチとした音を2ハゼと呼びます。
コーヒーは加熱後に火を止める「煎り止め」をいつにするかで焙煎度合いが変わり、風味や味わいが異なってくるんです!
1ハゼと2ハゼの間で加熱を止めて冷ますことで、酸味だけでなく苦みやコクがほどよく出ているハイローストの豆に仕上げることができます!
火加減は、焙煎開始から7分~9分で最初のハゼが始まるくらいの強さが目安。
ハゼが起きているときに豆の中の糖がカラメル化することで、どこか甘い香りを感じる瞬間もあるのだそう!
じっくりと香りや音を感じながら焙煎することで、楽しみつつ美味しいハイローストの豆を作れます!
初めて焙煎に挑戦するあなたは、少量の豆から試してみるのも大事です!
自分だけの焙煎時間の基準を作ることで、だんだんと上手に煎ることができるようになりますよ♪
焙煎度合いは8段階あり酸味と苦みのバランスで味わいが異なる!
コーヒー豆の焙煎度合いは細かく8段階に分けることができ、どのくらい煎られているかで酸味と苦みのバランスに違いが出てきます。
大まかに浅煎り、中煎り、深煎りという3つの分け方がありますが、さらに細かく8段階へ分けることができるんです!
以下の図は、焙煎の種類と特徴です。
8段階 | 特徴 |
---|---|
ライトロースト | 黄色がかった小麦色。 酸味が強く苦みはほぼない。 |
シナモンロースト | その豆特有の酸味をよく感じられる。 苦みはあまりなく甘味が出てくる。 |
ミディアムロースト | 酸味のなかに、甘味のほか苦みも出てくる。 香りもよく感じられる。 |
ハイロースト | 酸味と苦みのバランスが取れていて甘味もある。 豆の旨味をバランスよく味わえる。 |
シティロースト | 酸味が落ち着いて、苦みやコクがより出てくる。 香ばしさも感じられる。 |
フルシティロースト | 酸味はほぼ無くなり、苦みとコクが中心になる。 アイスコーヒーやエスプレッソ向き。 |
フレンチロースト | 苦みとコクが強まってくる。 ミルクと合わせると良いためカフェオレ向き。 |
イタリアンロースト | 苦みが強く、香ばしい香りが特徴的。 豆の表面は油分で覆われる。 |
段階によって、酸味と苦みのバランスのほか、甘味やコクにも違いが出てくるんですね!
こちらの動画でも、浅煎り、中煎り、深煎りそれぞれの味わいや特徴について解説しています。
3段階の豆を見比べてみると、色合いにも変化が出てくることがわかって面白いですね♪
あなたにとってのお気に入りの焙煎度合いを見つけてみるのもオススメですよ!
中煎りに合う豆として、ブラジルやインド、グァテマラなどがあります。

こちらの記事では、シティローストとの違いについて詳しく解説しています。
焙煎度合いごとの違いを押さえて、色々なコーヒーを楽しんでみましょう!
ハイローストの淹れ方のコツは4回に分けてお湯を注ぐこと
ハイローストのコーヒーを美味しく淹れるコツとして、4回に分けてお湯を注ぐことなどがあります。
以下で、ペーパードリップでの具体的な淹れ方を紹介しますね!
少量(30ml)のお湯を入れて、20秒ほど蒸らす。
20秒が経過したら、「の」の字を描くようにしながらお湯を4回に分けて注ぐ。
素早く、約2分ほどでお湯を注ぎきるようにする。
注ぎ終わって抽出ができたら、軽くコーヒーをかき混ぜて完成!
ポイントは、お湯を分けて注ぐことでペーパー内に水分が溜まる時間を短くし、余分なえぐみを抑えることです。
せっかく良い焙煎ができても、お湯を一気に注いでえぐみが出てしまったら悲しいですよね…。
美味しいコーヒーを楽しむためにも、抽出まで丁寧に行うようにしましょう!
豆や焙煎度合いによってもお湯を注ぐベストな方法は変わってくるので、いろいろな注ぎ方を試すと楽しいですよ♪
1ハゼと2ハゼの間隔が3分半から5分になる火加減を目指そう!

焙煎するときの1ハゼと2ハゼの間隔は、3分半から5分ほどになるように火加減を調整しましょう!
最初に豆のハゼが始まってから2回目のハゼが始まるまでの間隔は、さらに以下の2つの時間に分けて考えると良いですよ♪
まず豆を煎り始めて7分から11分ほどで、パチパチと音が鳴る1ハゼが始まります。
最初のハゼの時間は約2分から3分ほどで終わり、音が落ち着いて鳴らなくなる時間が来ます。
音が鳴らなくなる時間が1分半から2分ほど続いたあと、2ハゼが始まって徐々に深煎りへと変化していくんです!
ハゼが始まると出始める、その豆特有の香りは思わずうっとりしてしまいますよ♪

音がしない時間が1分半未満で2回目のハゼが始まってしまった場合は、豆の温度が上がりすぎている可能性があります。
もしハゼが早すぎる場合は、火加減やドラムの回転速度を調整してくださいね!
焙煎がどれくらい進んでいるかは、音や煙によっても把握することができます。
何度も練習していくことで、音と煙の変化がわかるようになっていくと楽しいですよ♪
焙煎のステップは7つありポイントは火加減を調整すること
焙煎のステップは、開始前の暖気から煎り止めまでの7ステップに分けられ、各ステップで火加減を上手く調整することで美味しい豆に仕上げることができます!
以下で、焙煎のステップごとにポイントを紹介しますね。
- 開始前に暖気して生豆を投入する
生豆を投入する前に、焙煎する器具を温めておくことを暖気と呼びます。
暖気をしないとハゼの状態が不安定になってしまい、味わいにも影響がでてしまうのでしっかりと温めましょう。
手網や、手廻しロースター(アウベルクラフトなど)はそのまま生豆を入れてしまって大丈夫です。
- 3分から5分で蒸気が出始める
加熱していくことで、豆の中の水分が気化して蒸気が出てきます。
水分があるうちは温度の上昇もゆっくり進んでいきます。
- 5分から8分で色が変わり始める
5分から8分ほど経過すると、メイラード反応という熱による化学反応が起きます。
生豆の色が黄色みを帯びた茶色へ変化していくので、注意して観察してみましょう。
目でも変化をよく見ることで豆の状態が把握でき、より上手な煎り止めのタイミングが感じられるようになりますよ。
- 7分から11分で1回目のハゼ開始
パチパチと音が鳴り始めるので、少しだけ火力を弱めて温度の上昇を緩やかにします。
焦って火力を絞りすぎると豆の温度が下がって生焼けになってしまうので、様子を見つつ徐々に調整するのがポイントです!
生焼けになった豆は青臭さなどの元になり、せっかくのコーヒーが美味しくなくなってしまいます…。
音と煙の出方をみつつ、じっくりと煎っていきましょう。
- 9分から13分で1回目のハゼ終了
音が落ち着いてきたら火力をほんの少しだけ上げますが、あせって焦がさないように注意しましょう!
温度が上がりすぎると最初と2回目のハゼが続けて起こってしまい、雑味と苦みの強すぎる仕上がりになってしまいます。
緩やかに豆の温度を上げていくことで、コクと深みを上手に引き出すことができますよ!
- 10分から15分で2ハゼ開始
2回目のハゼが始まると、1回目のときと同じく一気に温度が上がるため、再び火力を少しだけ押さえます。
1回目のパチパチとした音よりも、油分を感じるピチピチとした音が2回目では鳴ります。
- 煎り止めして冷却
お好みの段階まで焙煎したら、一気にざるやふるいなどに豆をあけて冷やします。
焙煎器具に入れたままだと、焙煎が続いて真っ黒になってしまうので必ず冷やしましょう!
焙煎のたびに時間を測って記録していくのもオススメです!

実はせいろでの調理でも、コーヒー豆の焙煎と同じように火加減の調整が大事です。
こちらの記事を読めば、美味しいせいろ蒸しを楽しむことができますよ♪
1ハゼで火力を絞る理由は雑味を抑えるため!絞りすぎにも注意を

1ハゼ開始後に少しだけ火力を絞る理由は温度の急上昇による雑味を抑えるためですが、絞りすぎると生焼けになってしまうので注意しましょう!
ハゼが始まると豆の中の水分が一気に抜けていくため、それまでよりも熱がダイレクトに豆へ伝わるようになります。
熱が急上昇して豆が過剰に熱せられると、余分な雑味や苦みが出やすくなってしまう理由になるんです!
ただし火力を絞るといっても、温度を下げすぎてしまうと今度は豆が生焼けになってしまいます。
以下で、1ハゼ開始後に火力を絞るときのポイントを2つ紹介します。
- 火力を一気に下げない
火力を下げすぎて豆に十分な熱が伝わらないと生焼けになり、青臭さや渋みが出る理由になります。
1ハゼが始まると豆の香りや爆ぜる音が出てくるため、気持ちが焦ってしまうかもしれませんが、ほんの少しだけ火力を下げるくらいを意識してみましょう。
- 豆の温度は上がり続ける火力を目指す
焙煎中は風味が発達しつづけるよう、豆の温度自体は上がり続けていく火加減へコントロールすることが重要です。
お使いの器具や火力によってもちょうど良い火加減は変わってくるので、焙煎を繰り返してあなただけのポイントを見つけていきましょう!
ゲイシャのハイローストはフルーティさとコクのバランスが魅力♪

ゲイシャのハイローストは、豆特有の酸味やフルーティな香りに加えてコクもしっかり感じられるバランスの良さが魅力です!
ゲイシャとはコーヒー豆の品種のひとつで、エチオピアにある同名の村が原産とされています。
現在はパナマで生産されたものが有名で、一般的に流通している品種よりも希少な豆なのだそう!
特徴として花や果実、蜂蜜のような甘い香りと華やかな酸味があり、2004年のコーヒーオークションでは当時の歴代最高額で落札されています。
プラムやアプリコットを思わせる香りともいわれていて、ぜひ特別なときに味わってみたいですね!

酸味と香りを生かすために浅煎りから中煎りが推奨されますが、中煎りであるハイローストにするとどんな味わいが引き立つのでしょうか?
以下で、中煎りゲイシャの美味しさを紹介します!
- 酸味と香りがしっかり残っている
浅煎りよりも少しだけ弱まるものの、特有の酸味と香りは中煎りでも感じられます!
ゲイシャの良さを残しつつも、深みもあるバランスの良い味わいが楽しめるんですね♪
特別感のある香りと一緒に感じられる深みは、きっと思い出深い一杯になりますよ。
- クリーミーなコクも楽しめる
ハイローストにすることで出てくる、まろやかなコクと甘さも魅力です。
喉越しもよくどんどん飲めてしまいますが、深みのあるコクもばっちり味わえます!
このコクと甘さ、中煎り特有のほんのりとした苦みは、ブラックで飲むだけでなくミルクを注いでもマッチすること間違いなしです。
ブラックコーヒーが少し苦手というあなたも、ミルクを入れることで楽しめるようになりますよ♪
ぜひ豆を入手できたら味わってみましょう!
まとめ

- ハイローストのタイミングは最初のハゼ後から2回目手前まで
- 1ハゼと2ハゼの間隔は3分半から5分ほどのタイミングを目指して焙煎しよう
- 1ハゼ開始後に火力を絞ることで雑味を抑えることができるが、絞りすぎにも注意しよう
- ゲイシャのハイローストはフルーティな香りとコクのバランスが魅力の豆
自家焙煎で作ったハイローストの豆は、酸味と苦みのバランスがよく味わいやすいのが魅力です。
焙煎するタイミングをつかむには何度も挑戦することが大切ですが、手作りの焙煎豆で淹れたコーヒーは思い出の一杯になりますよね♪
あなた自身の手でコーヒーを焙煎して、ゆったりとしたリラックスタイムを楽しんでみましょう!
ポイントを押さえたら、早速生豆を煎ってみませんか?
こちらは既に豆の美味しさが引き立つようにブレンドされていて、焙煎へ挑戦するのにぴったりの一品です。
コロンビア産の果実感ある酸味と、ブラジル産のナッツのような香りとコクをぜひ味わってください!
