自宅で簡単にできるエコ活動としてコンポストを始めたけど、「うまくいっていないかも…」とあなたは悩んでいませんか?
せっかくコンポストを始めたのであれば、やっぱり成功させたいですよね!
今回はコンポストが発酵しないときの対策や、その後の熟成方法など、失敗しないコツを紹介していきます。
この記事で、あなたのコンポストを使ったエコライフがさらに快適なものになりますように…。
コンポストが発酵しないときには、発酵促進剤を入れるのも1つの方法ですよ!
こちらの商品は、アイリスオーヤマから発売されている粉状の発酵促進剤になります。
発酵を促してくれるだけでなく、生ゴミのいやな臭いも気にならないと好評です!

目次
コンポストで発酵しないときに試してほしい7つの対策

コンポストを始めてみたんだけど、入れたものがそのままで、うまく発酵していないみたい…。


うまく発酵しないときは、水分量を調節する、入れるものを細かく切るなど7つの方法を試してみましょう!
入れたものが分解されずに残ってしまっている、なんだかきつい臭いがするなどがある場合は、うまく発酵していないかもしれません。
そんなときには、次の7つの方法を試してみてください!
コンポストは、微生物を活用し生ゴミなどを発酵・分解することで、ゴミを捨てる手間を減らしたり、堆肥を作ったりするものです。
環境に優しいため、生活に取り入れる方も増えてきましたが、うまく発酵しないと悩む方もいます。
エコになるからと始めたのに、失敗してしまって結局はゴミとして捨てないといけなくなった…となってしまっては、本末転倒ですよね。
コンポストの肝となるのは、微生物の活動量です。
うまく分解を進めるためには、微生物が活動しやすいような環境を整えてあげることが重要になってきます。
最も重要なポイントは水分量!多い場合はもみ殻などで調節しよう

コンポストが発酵しないときは、水分量を調節することが重要で、土を握って開いたときに塊がぽろっと崩れるぐらいの硬さが適切だとされています。
コンポスト内の水分量が多いと、酸素の量が少なくなってしまい、発酵ではなく腐敗が進んでしまいます。
異臭がする場合には、腐敗が進んでいるかもしれません。
逆に水分量が少ないと、微生物の活動量が低下してしまい、分解が順調に進まなくなってしまいます。
適切な水分量は、40~60%ぐらいとされており、具体的に言うと、土を軽く握って手を開いたときに、塊がぽろっと崩れるぐらいの硬さです。
2~3日に1回は土を握って確認することをおすすめします。
水分量が多いと感じたときには、もみ殻や渇いた土を入れて調節しましょう。
また、生ゴミなどの水分は、なるべく切ってから入れるようにすると水分過多になりにくいです。
少ないと感じたときには、水分量が多い野菜や果物の皮などを加えたり、霧吹きで少しずつ水を足してみたりするといいですよ!
入れるものを細かく切っておくと分解がはやくなる!
生ゴミは細かく切っておくことで、分解がはやくなり発酵しやすくなります。
生ゴミなどをそのまま入れてしまうと、なかなか分解されずにそのまま残ってしまい、結局発酵せずうまくいかなかった…となってしまいがちです。
細かく切って入れることで、微生物が分解してくれやすくなるため、結果として分解スピードが上がります。
また、土に触れる面積が増えることで、発酵が進みやすいというメリットもあります。
特に、柑橘類や硬い野菜の皮、魚の骨などは分解されにくいため、より小さくするほうがいいでしょう。
はさみなどで切ってもいいですし、フードプロセッサーなどで細かく刻むのもおすすめですよ!
混ぜる頻度は1日1回以上!酸素を行き渡らせることが重要

コンポストをしっかり発酵させるには、1日1回以上かき混ぜて、土に酸素を行き渡らせることが重要です。
なかなか発酵しないと感じるのであれば、混ぜる頻度を増やしてあげる必要があるかもしれません。
微生物が活動するには、酸素が必要不可欠です。
酸素が少ない状態だと、微生物の動きが弱まり、発酵しないどころか腐敗が進んでしまい、コンポストがダメになってしまうことも…。
混ぜる頻度としては、ぬか漬けのように1日1回以上かき混ぜてあげると、酸素が行き渡って温度が上がり、発酵しやすくなります!
おすすめは、午前に1回、午後に1回の計2回混ぜるようにすること!
こうすると、酸素を供給し続けることができ、活発に微生物が動いてくれるのでおすすめですよ♪
また、水分量によって混ぜ方を変えることで分解を促すこともできます。
ただ混ぜればいいってわけでもないんですね!

土が乾燥している場合は、コンポストの真ん中を小さく混ぜてあげましょう。
こうすることによって、水分を土に馴染ませることができ、分解スピードがあがります。
あまりにも乾燥しているようなら、水を加えて水分量を調節してください。
水分が多いと感じる場合は、底から全体をしっかりと混ぜてあげましょう。
全体を混ぜることで、酸素が土に行き渡り、分解スピードを速めてくれます。
かき混ぜても水分量が多いと感じるなら、もみ殻などを入れて調節しましょう。
入れたものが見えないように土を被せることも大事!
生ゴミなどの入れたものは、しっかりと土を被せて見えないようにすることもコンポストを成功させる重要なポイントです。
入れたものが見えている状態だと、虫がよりやすくなったり、腐敗の原因になったりします。
コンポストを続けるのがイヤになる原因の1つがこの虫です。
害はないにしても、やっぱり虫が湧くのは気持ち悪いですよね…。
しっかり土を被せたうえで、さらに虫よけ対策をするのであれば、洗濯ネットを土の上に被せるなどもおすすめですよ♪
また、腐敗は発酵と逆の作用のため、腐敗が進むと発酵しなくなってしまいます。
うまく発酵しないと感じた場合には、入れ方を見直してみることも必要です。
コンポストが発酵するには十分な温度が必要!季節ごとの調整も

コンポストを発酵させるには、微生物が活動して生ごみを分解しやすい20℃から60℃の温度が必要です。
温度が低くても分解はゆっくり進みますが、真冬や日陰に置いている場合は、どうしても温度が低く発酵が進みにくくなります。
逆に真夏などの暑い時期は、温度が上がりすぎてしまい、微生物が死滅してしまう可能性があります。
温度は、低すぎても高すぎても微生物の活動に影響を与えてしまうのです!
1日1回かき混ぜるときに、合わせて温度も測るようにするといいですよ♪
温度調整の方法は冬場と夏場では異なってきます。
冬場は保温シートなどを活用したり、土自体の温度を高めてあげたりすることで微生物の動きを促すことができます。
一方、夏場は温度が上がりすぎないように、置き場所などを工夫するといいですね!
ちょっとした材料と工夫で、コンポストの温度管理はできるので、試してみてくださいね♪
高カロリーなものは微生物の大好物!廃油も分解を促進してくれる
高カロリーなものや廃油を入れると、微生物の働きが活発になり、分解を促すことができます。
特にお米や麺類などの炭水化物の生ゴミが出たら、積極的に入れるようにするといいですよ!
これらは微生物の大好物なので、動きが活発になり、分解が促進されます。
また、廃油も微生物のエネルギー源となります。
ただし、廃油は入れすぎると油の水を弾く性質によって、堆肥化を妨げてしまい、コンポストがダメになってしまうので注意が必要です。
油を入れるのであれば、1週間に100ccまでにしましょう。
臭いが気になるときなどにも少量入れてあげると、効果が期待できますよ!
揚げ物に使った油などは処理に困ることもあるので、有効的に使えるのであれば、さらにゴミを減らせるので嬉しいですね♪
発酵促進剤や米ぬかなどを入れると分解が進む!

発酵促進剤や米ぬかなどの発酵を促す材料を入れることで、発酵しない問題を解決することができるかもしれません。
発酵促進剤はその名の通り、発酵を促してくれるもので、微生物の活動を活発にしてくれます。
市販の促進剤には、お手軽にコンポストの発酵を進ませるだけでなく、消臭効果が期待できるようなものもありますよ♪
また、米ぬかを使うことも発酵を促す有効な手段です。
微生物が米ぬかの糖をエサにすることで、発酵しやすくなるんです!
ひとつかみ米ぬかを入れて混ぜるだけでいいので、簡単にできちゃいますよね♪
また、イネ科の枯れ草を入れるのも、有用な菌を増やしてくれたり、一緒に分解されて発酵の手助けをしてくれたりするのでおすすめです。
うまくいかない場合の対策っていろいろあるんですね!


7つの対策を試すことで、うまくいく可能性があるので、ぜひ実践してみてくださいね♪
今回ご紹介した1つに米ぬかを使う方法がありましたが、米ぬかは他にもさまざまなことに利用することができます。
米ぬかの発酵熱は、作物をあたためたり、発酵風呂に活用したりすることができるんですよ!
こちらの記事では、米ぬかの発酵について詳しく解説してくれているので、一緒に読んでみてくださいね♪
コンポストには適したゴミと避けたほうがいいものがある!
コンポストには入れるのに適しているものと、分解しにくいため避けたほうがいいものがあります。
コンポストに入れるのに適しているものは、分解スピードがはやかったり、堆肥の質を高めてくれたりするものです。
野菜や果物のくずは、基本的には分解されやすいので適していますが、芯の部分などは硬いため分解スピードがゆっくりになります。
また、炊いた白ご飯は適していますが、生米は不向きなので避けましょう。
納豆には発酵菌が多く存在するので、生ゴミとして出たら、積極的に入れるといいですよ!
一方、避けたほうがいいものは、分解されにくかったり、分解してもコンポスト内の菌のバランスを崩してしまったりするものです。
肉や魚の骨や皮、乳製品は臭いや虫の原因にもなるので注意が必要です。
果物は、皮やくずは分解されやすいですが、種の部分は逆に分解されにくく、微生物の動きを妨げて、発酵しにくくなってしまいます。
特に避けたほうがいいのは、塩気の強いものです。
土の中の塩分濃度に影響を与えてしまうため、微生物の活動を抑制したり、できた堆肥によって植物に悪影響を与えてしまったりします。
あとは、生ゴミ以外のプラスチックやガラス、タバコや薬品も短期間で分解しないものですし、コンポストに悪影響なので入れてはいけません!
1つ気になったんだけど…。
卵の殻を入れているのを目にすることがあるけど、入れても大丈夫なの?


卵の殻は、堆肥の質を高めるには適していると言えますが、分解に時間がかかります。
最適とは言えないですが、入れても大丈夫ですよ。
入れるものによっても、コンポスト内の微生物の活動に影響を与えるので、気をつけてくださいね!
コンポストの発酵促進剤のおすすめ3選!

コンポストの発酵促進剤のおすすめを、アイリスオーヤマの生ゴミ発酵促進剤など3つ紹介します!
コンポストをうまく発酵させたいのであれば、発酵促進剤を使うのも1つの方法でしたよね!
米ぬかなどでももちろん可能ですが、併用すればさらに分解スピードをあげることができますよ!
どれもネットでもお近くのお店でも買えるので、発酵に悩んだら、ぜひ参考に買ってみてくださいね♪
アイリスオーヤマの生ゴミ発酵促進剤!菌床と一緒に使うのもあり
アイリスオーヤマの生ゴミ発酵促進剤は、さまざまな菌が含まれている促進剤で、菌床と一緒に使えばさらに発酵しやすくなります。
カルス最強。生ゴミ落ち葉なんでもこい。
— チゅーポリ🌾家庭菜園 (@walkeeeeen) April 11, 2025
コーラン。コンポストのお供。
発酵促進剤。まぁ手に入りやすい。
米ぬか必須だから精米所にGO!
生ゴミコンポストは夏場腐りやすいので始めてやるなら水気をしっかりとってからインすると失敗しにくいよ。 pic.twitter.com/2E77Cw8BDa
こちらの促進剤は、豊富な種類の菌が含まれており、それぞれが作用することで発酵を促してくれます。
いやな臭いを吸着してくれる成分も含まれているので、コンポストの臭いが気になるあなたにもおすすめ!
アイリスオーヤマから発売されている菌床と一緒に使えば、さらに効果が期待できますよ♪
粉状の2kgの商品が主ですが、公式サイトでは500gの顆粒状の商品も販売されているようです。
コーランネオは農家の方も多く利用している!
香蘭産業のコーランネオは、農家の方などもよく使っている有名な促進剤です。
ジョイフル本田(3191)の株主優待券でコーランネオ購入しました。
— みみおFIRE生活と株主優待 (@mimio_kabu_fire) January 7, 2024
生ごみにふりかけて土かぶせると肥料なります☺️
コンポストなくてもいけます😎 pic.twitter.com/VMjLhc1GpR
この商品は私もホームセンターで見かけたことがあります!
農家さんも堆肥や発酵肥料作りによく利用されているようですよ!
コーランネオは、微生物を増繁殖を促すことで、分解スピードをはやめてくれます。
こちらも強力な脱臭作用があり、いやな臭いを抑えてくれると好評のようです。
コーランネオは粉状の促進剤で、1kgのみの商品となっています。
リサール酵産のカルスは粉状と粒状から選べる!嬉しい大容量も
リサール酵産のカルスNC-Rは、土の状態やあなたの使い勝手によって、粉状と粒状から選ぶことができます。
マティマルの不織布コンポスト導入!
— にゃこ (@nyako_VTR250) June 14, 2025
カルスと米ヌカで残渣&生ゴミを入れて残った土を混ぜて完成♪
生ゴミもっと入れたいけど土が足りない、、、
夏野菜が終わるまで我慢😣 pic.twitter.com/NDFGv0LSvD
米ぬかなどを一緒に入れるのであれば、さらさらしている粉状の促進剤のほうが混ざりやすそうですね。
また、容量も1kgと10kgの2種類あるので、大きなコンポストを使っている場合には重宝しますよね!
ネットでは粒の大きさがバラバラという理由で訳アリ商品になっているものもあり、お得に購入できる場合もあるようです。
早速、私もホームセンターに買いに行ってみます!

コンポストの熟成方法は1週間に1回水を入れて混ぜるだけ

コンポストの熟成方法は、1週間に1回、水を500ml~1ℓ入れて全体を混ぜるという作業を繰り返すだけです!
そもそも熟成ってなに?

コンポストにおける熟成とは、生ゴミを分解しきって、堆肥として使用できるようにする準備期間のようなものです。
この熟成をしっかり行わないと、堆肥にしたときにその部分で分解が始まってしまい、逆に植物などの根を傷つけてしまう可能性があります。
十分に熟成してから堆肥として利用するようにしましょう。
では実際の熟成方法ですが、手順はとっても簡単!
1週間に1回、水を500ml~1ℓ入れて、コンポスト全体を混ぜるという作業をするだけです!
水の量は使っているコンポストの大きさや、土の水分量によって変えてくださいね。
確か、土の水分量の目安は、40~60%だったね!

水の量の気をつけながら、この作業を続けると熟成完了となります。
見た目が黒くなってきたり、ダマっぽくなってきたりしたら熟成が進んでいる証拠ですよ♪
熟成完了の目安は、水を入れても温度の上昇を感じられなくなったときです。
熟成方法はそこまで難しくありませんので、しっかり熟成させていい堆肥を作りましょう!
熟成期間も重要!夏場は約1ヵ月で冬場は2ヵ月から3ヵ月必要
熟成期間は、夏場は3週間~1ヵ月、冬場は2~3ヵ月ほどかかります。
しっかり熟成するには、ある程度期間が必要になりますが、夏場と冬場では温度上昇の差などで熟成期間が異なってきます。
ちなみに、コンポストで発酵させる期間(投入期間)は、コンポストの大きさにもよりますが、大体2週間~1ヵ月ほどです。
その投入期間で土がべたつき、分解スピードが遅くなってきたと感じたら、生ゴミの投入をやめ、熟成に移りましょう。
熟成を始めるとき、同じコンポスト容器で行ってもいいですが、その間は生ゴミの処理ができませんよね!
そんな場合は、もう1つコンポスト容器を用意するか、熟成だけ別の容器や段ボールに移して行うようにすると、継続して生ゴミの処理も行えますよ♪
コンポストの購入費用に対して補助金が出る自治体もある!

コンポストを購入するときに補助金があるって聞いたことがあるんだけど本当なの?


自治体によって異なりますが、コンポストの購入費用に対して補助金が出るところがあります!
自宅で簡単にできるエコ活動として注目されているコンポストですが、それを推進するように、自治体も動いているようです。
購入後でも申請できるところもあるので、すでに導入しているあなたも対象になるかもしれませんよ!
実際の補助金の一例をご紹介しますね!
申請もスマホで簡単にできるので、手軽にコンポストを始めてみようと思えますし、熟成用にもう1つ購入ということもしやすいですよね!
ちなみに福岡市では、コンポストによってできた堆肥を回収もしてくれており、「一人一花運動」として、歩道や公園の花壇などに活用しているそうです。
生ゴミの削減と資源化の推進だけでなく、町の環境整備にも関われるかもしれないなんて、なんだか嬉しくなりますね♪
私の住んでいる自治体も、コンポストの購入費用に対して補助金を出していることがわかりました!
私は1人暮らしなので、そこまで生ゴミが多いわけではありませんが、これを機会に導入してみようと思います!
エコ活動に興味があるあなたにはこちらの記事もおすすめです。
こちらの記事では、普段は捨ててしまうペットボトルのラベルでステンドグラスを作る方法を解説してくれています。
ご家庭にあるもので簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
まとめ

- コンポストがうまく発酵しないときは、水分量を調節する、入れるものを細かく切るなど7つの方法を試してみよう
- コンポストの発酵促進剤のおすすめは、アイリスオーヤマの生ゴミ発酵促進剤など3つ
- コンポストの熟成方法は、1週間に1回、水を500ml~1ℓ入れて全体を混ぜるという作業を繰り返すだけ
- 自治体によって異なるが、コンポストの購入費用に対して補助金が出るところがある
発酵しない…と悩んでいるのであれば、まずは今回ご紹介した内容を順番に試していってください!
おすすめの発酵促進剤も紹介しているので、そちらを試してみるのもありですよ!
自宅で気軽にできるエコ活動だからこそ、作り方や熟成方法などをマスターして継続できると嬉しいですよね♪
今回の記事でもご紹介した、アイリスオーヤマの発酵促進剤を使って、発酵しないというお悩みを解決しちゃいましょう!
チャック付きの袋に入っているので、1回で使い切れなくてもしっかり保存ができますよ♪
人体に害がある成分は含まれていないので、堆肥になったときも安心して農作物や植物に使えます!
