リッケンバッカーベースが弾きにくい理由は独特な構造!コピーも紹介

多くの有名アーティストが使用していたことで知られるリッケンバッカー。

あなたも一度は手にしてみたいと思っていませんか?

  • リッケンバッカーのベースは弾きにくいって本当?
  • 4003モデルにはどんなものがある?
  • コピーモデルもあるの?
  • 青色のモデルは存在する?

今回は、リッケンバッカーのベースについて、弾きにくいという噂やシリーズ商品についてなど、細かく解説していきます!

この記事でわかること
  • ピックアップ周りの独特な構造により弾きにくいと言われることが多い!魅力や欠点も紹介!
  • 現行で販売されている4003モデルは4003と4003Sの2つ!カラーはそれぞれ4色ある
  • リッケンバッカーのベースはコピーモデルも存在する!有名な5つを紹介!
  • 4003MIDとして青色のモデルが存在する!

ぜひ最後まで読んで、あなたの音楽ライフをより豊かなものにしてくださいね♪

リッケンバッカーベースが弾きにくいのは独特な構造のため

リッケンバッカーのベースが弾きにくいと言われる理由は、ピックアップ周りやブリッジ、ネックの形状などのリッケンバッカーならではの独特な構造にあるとされます。

一般的なベースに比べて弾きにくいとされるリッケンバッカーのベース。

その理由はさまざまあるようですが、主な理由は以下の3つになります。

  • ピックアップ周りの構造
  • ブリッジの構造
  • ネックの形状
  • ピックアップ周りの構造

リッケンバッカーベースは、リア・フロントともにピックアップに特徴があります。

ピックアップとは、弦を弾いたときの振動を電気信号に変換する役割を持つパーツのこと

一般的なベースでは、ピックアップは剥き出しの状態ですが、リッケンバッカーのリアピックアップには、存在感のある大きなカバーが付いています。

そもそも、ピックアップカバーが付いている理由は、ピックアップの磁力を強めるため、ノイズを防ぐためなどがあります。

このカバーがあることで、ピックアップ周りを弾こうとすると邪魔で弾けない…ということがあるようです。

ただ、スラップ奏法で弾く場合には、手首を乗せられるので、安定して弾けるというメリットもあります。

確かに大きなカバーが付いていて弾きにくそうにも見えますね。

ブリッジとリアピックアップとの間なんかは、狭すぎて弾けそうにないです…。

そのため、ピックアップカバーを外している人が多いのだとか。

ある意味、リッケンバッカーの特徴でもあるカバーなので、除けるのはもったいない気がしますが、弾きにくいと感じるのであれば、それも方法の1つでしょう。

あなたの使う奏法によって、うまく使い分けができるといいですね!

また、フロントピックアップも丸みを帯びた形状になっているため、指を置いて弾くことができにくくなっています。

ピックアップに指を置いて弾くことが多い場合には、弾きにくいと感じるでしょう。

  • ブリッジの構造

ブリッジも独特の構造をしており、一般的なベースのように簡単にサドルの調整ができません。

ブリッジとは、弦を固定する役割を持ち、弦高(弦と指板との距離)などを調整するパーツのこと

サドルとは、ブリッジの部分にある弦が乗っている部分のこと

オクターブ調整をするためには、一度ブリッジを外してからサドルを調整し、元に戻すという非常に手間のかかる作業が必要になります。

最初弾くときには、弦高が高く感じることがあり、これが弾きにくいとされる原因になることもあるようです。

もし、購入を検討しているなら、調整してくれる楽器屋さんに目星をつけてから購入するようにしたほうがいいでしょう。

  • ネックの形状

リッケンバッカーベースのネックは、一般的なベースよりも比較的細めになっています。

しかし、指板のカーブは一般的なものと比べるとフラットに近い形状になっているため、分厚く感じる場合もあります。

他のメーカーのものを使っている場合には、この形状の違いによって弾きにくいと感じることがあるようです。

これらの理由以外にも、ボディとヘッドの重量バランスがイマイチなど弾きにくさを感じる理由にはさまざまあるようです。

特に、今まで別のメーカーのものを使っていたり、指弾きをメインにしていたりするあなたは、弾きにくさを実感しやすいかもしれません。

逆に、初めてベースを弾くというあなたは、そこまで弾きにくさを感じないかもしれませんね!

購入してから弾きにくさを感じて残念な気持ちになるよりは、購入する前に、楽器屋さんなどで試してからのほうがよさそうです。

楽器屋さんに行くついでに、カホンも試してみてはいかがでしょうか?

今ではバンドの中でも見かけるようになった箱状の楽器「カホン」。

こちらの記事ではカホンの構造について細かく解説してくれているので、一緒に読んで楽器の知識を深めるのもいいですね♪

リッケンバッカーベースの魅力はクリアな音色など!3つを紹介

リッケンバッカーベースの魅力は、クリアでシャープな音色やスルーネック構造、高い耐久性など主に3つあります。

  • クリアでシャープな音色
  • スルーネック構造
  • 高い耐久性と高品質なパーツ

もちろんこれ以外にもたくさんの魅力はありますが、今回は特に注目すべき3点を紹介します。

<クリアでシャープな音色>

リッケンバッカーのベースは、低音域も高音域もクリアでシャープな音色が特徴です。

独自のピックアップ構造によるもので、他のメーカーのものとは少し違った音色を楽しむことができるでしょう。

ギターやドラムと一緒に弾いても埋もれにくく、しっかりとした存在感を示してくれます。

ロックだけでなく、ジャズやポップスなど幅広いジャンルで活躍すること間違いなしです!

<スルーネック構造>

リッケンバッカーのベースと言えば、スルーネック構造というぐらい、実は結構有名です。

スルーネック構造とは、ボディとネックが一体化した形状のもので、ネックの左右に板を貼り付けてボディを形成しています。

部品の数を抑えることができるので、ハイポジションでの演奏がしやすかったり、音の伸びがよくなったりするメリットがあります。

製造過程は手間がかかるものですが、妥協せず作り続けていることも「個性派ベースの代表格」と言われる所以かもしれないですね!

<高い耐久性と高品質なパーツ>

リッケンバッカーベースの木材やパーツは、厳選された高品質なものだけを使って作られています。

また、スルーネック構造などを含む独自の構造により、耐久性にも優れているとされています。

そのため、実際の使用者からは、長年使用していても機能面や音質などが劣化しにくい、長時間連続使用しても安定した性能を維持できるなどの声も多数あるようです。

リッケンバッカーベースの欠点3選!メンテナンスがしにくいなど

リッケンバッカーベースの欠点を、メンテナンスがしにくい、重い、価格が高いの3つの面から解説していきます。

魅力がたくさんあるリッケンバッカーのベースですが、逆に欠点もあります。

買ってから後悔しないように、こちらも合わせてチェックしてくださいね!

ここでは、以下の3つに絞って紹介していきます。

  • メンテナンスがしにくい
  • 重い
  • 価格が高い

<メンテナンスがしにくい>

ブリッジやスルーネックなど、リッケンバッカー独自の設計になっていることで、メンテナンスがしにくくなっていることが1番の欠点といえるでしょう。

特に、リッケンバッカーの特殊な部分として、トラスロッドが2本あることが挙げられます。

トラスロッドとは、ネック部分に埋め込まれている鉄の棒のことで、ネックの反りや歪みを調整する役割を持つ

そのため、調整やメンテナンスは専門家にお願いしたほうがいいでしょう。

ただ、2本あるおかげで、ネックの反りや歪みを防ぎやすくなるので、長期間使うと考えると、この点はメリットといえますね!

<重い>

一般的なベースよりも、本体がやや重くなっているため、長時間の演奏をする場合には、身体に負担がかかることがあります。

重い原因は、使用されている木材や独自の構造によるものです。

厳選した素材を使っているからこその重量感かもしれませんね。

<価格が高い>

リッケンバッカーのベースは、一般的なベースよりも高価格で取り扱われることが多いです。

4003というシリーズ商品の新品は、50万円前後になっています。

中古市場でも、人気が高い商品になっているので、30万円前後で取引されることが多く、大幅に価格が下がることは少ないようです。

高価格な理由としては、独自の構造による製造過程の複雑化や、完全手作業による生産ということが挙げられます。

実はリッケンバッカーは、全て熟練の職人によって、ハンドメイドで作られているんです!

このため、生産台数が限られ、供給量自体が少なくなっていることも高価格になっている要因でしょう。

リッケンバッカーとは1931年に設立された老舗楽器メーカー

リッケンバッカーは、1931年にアドルフ・リッケンバッカーによって設立された楽器メーカーです。

アメリカのカリフォルニア州に本社を置き、楽器メーカーとして有名なフェンダーやギブソンと同時期から楽器製造をしていた老舗メーカーの1つです。

1932年には、世界初となるエレキギター「フライングパン」を発表したことでも知られています。

もともとはエレキギターを中心に製造していましたが、1950年代頃からエレキベースも手掛けるようになりました。

今なお根強い人気を誇る「4000シリーズ」も1957年に初めて発表されたものです。

1960年代にビートルズのポール・マッカートニーが使用したことで、一躍人気に火が付きました。

リッケンバッカーベースの使用アーティストを3名紹介!

リッケンバッカーのベースを使用していた有名人は多数いますが、中でも有名なのは、ポール・マッカートニー、クリス・スクワイア、レミー・キルミスターの3名です。

有名使用アーティスト
  • ポール・マッカートニー
  • クリス・スクワイア
  • レミー・キルミスター

<ポール・マッカートニー>

その名前を一度は聞いたことがあるであろう有名バンド「ビートルズ」のベーシストであり作曲家のポール・マッカートニーもリッケンバッカーのベースを使用していました。

ポール・マッカートニーが使用していたのは、4001Sというモデルです。

ビートルズ初期の頃はヴァイオリンベースを使用していましたが、ビートルズ後期やソロ活動の頃には、この4001Sをメインベースとして使用していました。

<クリス・スクワイア>

1985年にグラミー賞を受賞した、プログレッシブロックバンド「イエス」のベーシストである、クリス・スクワイアが使用していたことでも知られています。

彼は、4001を使用しており、その強いサウンドはバンドの中でも一際目立つものでした。

彼の演奏スタイルは、リッケンバッカーの持つ音の抜けのよさを最大限に活かしたものと言えるでしょう。

<レミー・キルミスター>

モーターヘッドのボーカル兼ベースのレミー・キルミスターは、「ミスターリッケンバッカー」と呼ばれるほどのリッケンバッカー愛用者です。

彼は、4001の改造したモデルを使用していました。

レミーモデルと呼ばれる「4004LK」も存在し、全世界で60本だけ生産された幻のモデルとしても有名です。

リッケンバッカーベースの4003モデルは現行では2種類

リッケンバッカーベースの4003モデルのうち現行で発売されているのは、4003と4003Sの2種類です。

それぞれ4色で展開されています。

カラー
  • Fireglo
  • Jetglo
  • Mapleglo
  • Walnut

Firegloは簡単に言うと赤茶色で、リッケンバッカーを象徴するような色です。

こちらは、4003のFiregloです!

Jetgloは黒色、Maplegloは木目を活かしたナチュラルなカラー、WalnutはMaplegloよりも濃い木目調のカラーになっています。

私は、Firegloがベーシックだけどかっこいいと思いました!

同じカラーで展開されている4003と4003Sですが、主な違いが3つあります。

  • バインディングの有無
  • ポジションマーク
  • ステレオジャック
  • バインディングの有無

4003ではバインディングされていますが、4003ではバインディング無しになっています。

バインディングとは、ボディやネックなどの角に沿って付けられた縁飾りのことで、衝撃から保護する役割を持つ

白い縁がバインディングです。

4003Sでは、全てのバインディングが廃止され、シンプルで丸みを帯びた形状に仕上がっています。

  • ポジションマーク

ポジションマークとは、3、5、7、9、12、15、17、19フレットに配置されるマークのことで、演奏中に位置を確認しやすくするためのもの

(フレットとは、音階を区切る金属製の金具のこと)

4003では、大きな白色の三角形のポジションマークが設置されていますが、4003Sでは、ネックの中心に小さなドットマークで設置されています。

こちらは4003SのJetgloで、ネックの真ん中にドットが付いているのがわかりますね!

  • ステレオジャック

リッケンバッカーベース独特な構造として、「ステレオジャックが2つある」という特徴があります。

一般的なベースは、ステレオジャックが1つなのですが、リッケンバッカーのベースには、「Rick O Sound」と呼ばれる2つ目のジャックが付いています。

ただ、この「Rick O Sound」のジャックを使うには、専用のキットが必要となるため、ほぼ使用しないものとしておいていいでしょう。

長年、このジャックを採用し続けたリッケンバッカーですが、4003Sモデルでは、ついにこのジャックを廃止しました!

シンプルさを追求した結果、こちらも廃止したということでしょう。

ちなみに、2025年8月現在の公式サイトでの価格は、4003が445,000円(税抜)で4003Sが400,000円(税抜)となっています。

リッケンバッカーベースはコピーも存在する!5つのモデルを紹介

リッケンバッカーのベースには、コピーモデルも存在します!

コピーモデルは、その時代の流行によって製造されることが多い傾向にあります。

そのため、リッケンバッカーのベースは、注目を浴び始めた1960年代に多く製造されていたようです。

現在では、堂々とコピーを作っているメーカーはないとのこと。

ただし、中古では今もコピーモデルが安価で取引されていることもあるため、どんなモデルがあるのかを知っておくといいかもしれませんね!

ここでは特に有名なコピーモデルを5つ紹介します。

  • Honey SG-5 Bass
  • Greco RB1000
  • Fernandes RB-80RM
  • Bacchus Jayro
  • Aria ProⅡ RB-700

色や形は似せて作っていますが、音は本家リッケンバッカーのベースとは一味違ってくるようです。

こちらは、GrecoのRB1000です。

コピーモデルだからかもしれませんが、ピックアップカバーが弦の下にありますね…。

ちょっとした仕様なども本家とは変わってくるので、注意が必要です!

次は、BacchusのJayroです!

こちらはピックアップカバーが弦の上にきていますね!

有名どころを5つ紹介しましたが、本家はどうしても価格が…と悩んでいるのであれば、コピーを検討するのも1つの方法ですよ♪

リッケンバッカーベースの4003には青色のモデルが存在する!

リッケンバッカーベースの4003には、「4003MID」と称される青色のモデルが存在します!

私は青色が大好きで、車や旅行バッグ、洋服なども青系のものが多いです。

今回リッケンバッカーについて色々調べていたら、青色のモデルがあるのを発見!

めちゃくちゃキレイな色ですね!!

もし私がリッケンバッカーのベースを購入するなら、4003MIDで決まりです!

リッケンバッカーベースでは、「Midnight Blue」と呼ばれる青色が使用されています。

4003Sでも同様のカラーが存在しますが、4003とともにどちらも廃盤カラーとなっています。

中古でなら楽器屋さんやネットショッピング、フリマアプリなどで購入することができそうですが、あまり数は出回ってなさそうです。

根気強く探す必要があるかもしれませんね。

4003モデルではさまざまな限定カラーが発売されていた!

4003モデルでは、「Midnight Blue」以外にも「Santa Ana Skyglo」や「Metallic Plumglo」など、さまざまな限定カラーが発売されています!

いずれも限定カラーなので、現在は販売されていませんが、中古市場では探すことができるかもしれませんね。

ちなみに、「Santa Ana Skyglo」は、「Midnight Blue」よりも薄い青色で、こちらもキレイなカラーです!

私は濃いブルーが大好きなので、断然「Midnight Blue」派です!!

「Metallic Plumglo」は、プラムのような濃い赤色のボディをしています。

この2つは2014年の限定カラーで、この他にも2014年には、「Blue Boy」と「Snow Glo」というパステルカラーも発売されています。

2017年には、当時国内入荷が20本限定だった「Noir」も有名ですね!

ご紹介した以外でも、さまざまな限定カラーが発売されているようなので、あなたの好きなカラーがあるか探してみてもいいかもしれませんね♪

身の回りに好きなカラーがあると、やっぱりテンションが上がりますよね!

車のカラーも気に入ったものにしたいと思いませんか?

こちらの記事では、最近車のカラーで流行りのステルスグレーについて取り上げています。

ベース選びとともに車の選び方も網羅しちゃいましょう!

まとめ

  • リッケンバッカーのベースが弾きにくいと言われる理由は、ピックアップ周りやブリッジ、ネックの形状などのリッケンバッカーならではの独特な構造のため
  • リッケンバッカーベースの4003モデルのうち現行で発売されているのは、4003と4003Sの2種類
  • リッケンバッカーのベースには、コピーモデルも存在する
  • リッケンバッカーベースの4003には、「4003MID」と称される青色のモデルが存在する

独特な構造のため弾きにくいとされていますが、それもリッケンバッカーの良さと思っておくとよさそうです。

実際に弾きにくいと感じても、弾き方などを工夫していくことで、魅力溢れる音色を楽しめることができるかもしれませんよ♪

まずはお近くの楽器屋さんなどで実物を触ってみて、弾きやすさなどを試してみましょう!

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